極東セレナーデ 上巻 (新潮文庫 こ 10-16)
極東セレナーデ 上巻 (新潮文庫 こ 10-16) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
1992年12月12日読了。あらすじは忘却の彼方。
1992/12/12
kenitirokikuti
図書館にて。実際に手にしたのは文庫版でなくハードカバーのほう。朝日新聞1986年の連載。自分、新聞小説で読んだ記憶があるのは筒井康隆『朝のガスパール』だった。91年朝日新聞。さて、本書を借りたのは、中森明夫の新聞コラムから。アイドルが題材の文芸を取り上げていた。上巻はニューヨークのお話。下巻の内容を先取りすると、最後に原発安全キャンペーンが登場。連載開始後にチェルノブイリが起きている。
2021/02/17
アーノルド
“オヨヨ島の冒険”に続き、2作品目となる小林信彦作品 あらすじからイメージしていた方向性とは違っていたので、物語の行方をフラットな状態で楽しむコトにしました アイドルの素質を備え持つ“金の卵”のようですが、コミカルな面も垣間見え、益々帰国後が楽しみです 『生まれてから、ずっと負け犬だった利奈は、“じゃーね”としか、別れを表現できない人間のココロが、痛いほどわかった』の一文が不思議と突き刺さった ストーリー上、重要視される一文ではありませんが…
2016/11/21
ゆーいちろー
作者にはいくつかの作品の系譜があって、娯楽を目的とした小説の中では、この作品が一番好きかも知れない。作者得意のコン・ゲームの要素もあり、時代評、エンタテイメント評の部分もあり、作者のお遊びもある。しかし、なによりも本作の主人公は、作者歴代の女性キャラのなかでも、一番キュートである。(まあ、アイドルの素質があるという設定だからあたりまえなのだが・・・)しかし、残念なのが裕木奈江の主演によるドラマ化があまりにもお粗末だった(様な記憶がある)ことである。どうも、作者には映像化運が無いような気がする。
2010/09/23
eneo
昔朝日新聞で毎日読んでいて以来の再読。絶版だけれど、図書館で簡単に借りられた。小林信彦がときどき姿を現すメタフィクションだけれど、朝倉利奈がふっとしたきっかけでバブル前期の時代を疾走するヒロインとなっていく課程が、非現実生を帯びながらもいきいきと描かれている。利奈はわたしと同級生だった! 20歳の自分が生きた時代を思い出しながら切なく読む。
2011/06/21
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