極東セレナーデ 下巻 (新潮文庫 こ 10-17)
極東セレナーデ 下巻 (新潮文庫 こ 10-17) / 感想・レビュー
背番号10@せばてん。
1992年12月20日読了。あらすじは忘却の彼方。ちなみに私の蔵書の表紙は、裕木奈江さん。
1992/12/20
kenitirokikuti
図書館にて。ざっと上下巻を読み終えた。あんましおもしろくなかった。1986年の時事ネタものって要素が大きいので、直後に起こった昭和と20世紀型冷戦構造の終わりという歴史の大区切りを感じさせるものが何もない。作中に根暗な新人類(ニュータイプ)世代が登場するが、パーソナルメディアに耽溺する、生身の女よりもメディアに表現された像に執着する、マザコンぎみ、など、やっぱのちの「おたく」の性質だなぁ。新人類って、いま40半ばの俺より15歳くらい上だ。
2021/02/17
ゆーいちろー
一流のCM出演、歌に映画出演、そのことごとくが成功し、さて第一段階は済んだ。次はどういう風に売っていくのかと思えば、ある微妙な仕事のせいで、氷川は会社を首になり、利奈はしたくも無い仕事をせざるを得なくなる。本書の最大の眼目は、やはりクライマックスのどうやってアイドルを消してしまうのかという部分にある。そしてラストは焼肉屋に集まった4人組が新しいいたずらでも始めるように、次の企画を話し合う姿に爽やかな読後感を残す。やっぱり、おもしろいと思うんだけどなー。
2010/09/23
アーノルド
戦略的アイドル頂上作戦の物語 『フツーの女の子がアイドルになっちゃった』と、ありましたが、秘められたアイドル要素を持つ女の子に、敏腕プロデューサー、多才な売れっ子クリエーター…と御膳立ての整ったサクセスストーリー その中でも、期待していなかったドンデン返しもあり中々の仕上がり また、一癖、二癖ありスカした感じの登場人物が、物語と共に印象が変わっていったのも美点の一つ 結果、『修まるとこに修まった』という感じ ここで“極東セレナーデ”なんだ!…と、最後に吸引力あるストーリーと締めに別作品への期待が高まった
2016/11/27
湖の青
読んでいて楽しかったです。ちょっと古めの作品ですが、今現在読んでみても、いろいろな意味で面白い作品だと思いますよ。ほんと、楽しく読了しました。
2014/02/08
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