結婚恐怖 (新潮文庫 こ 10-37)
結婚恐怖 (新潮文庫 こ 10-37) / 感想・レビュー
阿部義彦
古書市にて購入。平成13年発行です。解説は坪内祐三さんで、小林信彦さんより若いのに、先に逝ってしまわれるなんて、この当時は予想もできなかったです。よく出来たホラーミステリーです、注意深く伏線が張られていて、かつ意外性に満ちて次はどうなるかと、遙か昔に一度読んだにも関わらず、つい次のページをめくるのが待てません。二重人格のサイコパスのチグハグな思い込みで危険な目に遭う主人公、その元恋人、新たな交際相手そして、何よりも手強い母親との濃密な人間模様。世代とは何か?文化との違いを考えさせられた。
2024/07/03
ゆいつき
コメディホラーと言うジャンルそのもので気楽に読めます。怖いと言うかバカらしい。いろんな意味でオンナは怖いなと。
2017/02/26
ラプトル
少しバブルの余韻が残る時代の小説。当初はカタカナ職業のコメディホラーかと思っていたら、中盤以降に危ない女性の話に変化。この著者の本、何冊が読んでいますがいつよんでも妙に不思議な感覚があります。
2010/08/19
ゆーいちろー
今となってみれば、本作のような物語は、創作においてはもちろん、現実においても特に珍しいものではなくなっている。小林作品の真の魅力は、何度も書いているが、時代ウオッチャー、東京ウオッチャーの部分にこそある。今でこそお台場といえば、賑やかな土地になっているのだろうが、臨海副都心と呼ばれていた頃の寒々とした光景が作品の冒頭を飾る。このような描写は実際にこの光景を見た者しか、描きようがないし、また、意識して描こうとする意識がなければ誰も描かない場面であることに注目したい。
2010/05/05
わかめ
ほとんど会話な文章。ネタも、古い。これは、コメディーホラーではないな。
2012/02/17
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