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びんぼう草 (新潮文庫)

びんぼう草 (新潮文庫)

びんぼう草 (新潮文庫)

作家
群ようこ
出版社
新潮社
発売日
1994-03-01
ISBN
9784101159133
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びんぼう草 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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アーモンド

求職中だったりバイトだったり、傍から見れば順調とは言い難い人たちの短編集。なのだが、決して暗い話ではなく、みんなマイペースで意思を持って我が道を行く感じがいい。ネコのぶーちゃんの話ではほっこり、聞き分けのない友人の子どもの話と強気のお婆ちゃんの話が面白かった。

2017/09/01

bookkeeper

★★★☆☆ 初読。昔の正社員の横暴がヒドイ「満員電車に乗る日」、悪魔の様な子供の滅茶苦茶さが目に余る「友だちの子供」、昔のレコード店の活況が楽しい「爪をみがく女」…。特に何が起きる訳でもないが、周囲に迎合も拒絶もしない人たちの一定の距離感にクスッとする短編集。一つ一つのお話しが淡々と終わるので、慣れるまでは「えっ、それで…?」と思ったりしました。これはこれで良いんだろう。結構振り切れちゃってる登場人物が多いんだけど(笑)、ハラスメントでしょ、虐待でしょとならないのね。ブサイクなぶーちゃんが愛しい。

2021/03/08

とも

群さんの短編集。「これがっ!」って言う話は無かったけど、どの話も色んな女性からの視点で書かれてて面白かった。「ぶー」は猫好きにはよく分かるお話。不細工だろうが鳴き声がダミ声だろうが、飼っちゃうと愛情湧いちゃって、顔とか声とか気にならなくなっちゃうもんね。

2021/01/12

あつひめ

女が生きるって・・・ほんとにパワーと決意が必要なんだなぁ・・・としみじみ感じた。登場人物の所帯窶れ(独り者でもこういうのかが疑問だけど)しながら何とか日々をつなげていこうと言うところが感じられる。母親は子供を神様から預かっている・・・今は大変でもそのうち懐かしくなってくる。コレばかりは体験した人でないとわからないことかもしれない。人の幸せの基準は人それぞれ。友人同士でもたぶん自分の方が幸せ~と心の中でつぶやいている事だろう。ぶーがすごく印象的。おかめ日記のカメヨさんみたいにパワーのある老人になりたい!!

2010/08/20

くまくま

何度も読んでいる本。何がいいのかと聞かれると難しいんだけどね…(笑)短編集でそれぞれ女性が主人公。どの女性もあっさりしていて、クヨクヨした所がないところが読んでいて好きかな。物語はどれも日常生活を切り取った話で、大きな波乱はないから落ち着いて読んでいられる。小学生のときに読んで、子ども欲しくない!と思わされた 思い出もある本。

2016/07/23

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