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本棚から猫じゃらし (新潮文庫 む 8-9)

本棚から猫じゃらし (新潮文庫 む 8-9)

本棚から猫じゃらし (新潮文庫 む 8-9)

作家
群ようこ
出版社
新潮社
発売日
1997-02-01
ISBN
9784101159195
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本棚から猫じゃらし (新潮文庫 む 8-9) / 感想・レビュー

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藤瀬こうたろー

ここのところ、結構真面目に読書していたので「ちょっと肩の凝らない本を…」と久しぶりの群ようこさん。この本は群さんが様々な本を紹介するという読書エッセイの形式なんだけど、さすが群さん、書く内容が面白くて深い。最初の本の紹介からして配偶者がいることといないこと、子供を持つことと持たないことについて深い洞察が書いてあって(群さんは独身)のっけから「うーん」と唸ってしまった。それでいて笑いどころも押さえていて、もはやこれは匠の技である。約30年前に書かれたにも関わらず、松本人志の人物評が的確で驚いた、予言者かよ。

2024/10/09

波多野七月

誰かに不愉快な思いをさせられた時の、エピソードがもう最高!「こいつは人間をやるのが初めてだから」の言いぐさには、思わず吹き出してしまった。エッセイといえば群ようこ、群ようこといえば猫と本。そんな群ようこのエッセンスを「これでもか!」と詰め込んだエッセイ集。20年も前に刊行されているので、紹介されている作品は新しくはないものの、どれもこれも気になって仕方がない。思わず、著者の群ようこさんとお酒を飲みながら本の話をしてみたくなる。気になる本がてんこもりな事まちがいなしの、読書エッセイ。

2014/12/06

hanagon44

最近の作品に較べて威勢がよくて辛辣な群さんの語り口が楽しめました。3~40分で着くという予定でこぎ始めた自転車が,2時間30分以上もかかったという宮沢賢治記念館への訪問の適当な見積もりと対比して,「彼は理想の世界を夢見て,自分の知識のすべてをみんなに伝えようとした」という息が詰まるほど生真面目な宮沢賢治像とのギャップがより引き立って面白かった。紹介されている作品の中では,「べたべたせずに,それでも愛情が伝わる飼い方」が描かれている夏目漱石の「猫の墓」を読んでみたいと思います。

2015/06/19

ゆのん

大好きな群さんの読書エッセイ第三弾。読書エッセイと言っても他のとは違う群さん節炸裂でどの本も読んでみたくなるからスゴイ。群さんの紹介する本は本当に渋いの一言。なので恥ずかしながら読んでいないものが多くかなり参考になった。

2017/02/01

やまゆ

再読。同じ本を時がたってから読み返すのは、その時々で感想が変わってくるので、これからそうしたい。書評を読みながら群さんの人となりがわかるのでオモシロイ。

2014/06/15

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