へその緒スープ (新潮文庫)
へその緒スープ (新潮文庫) / 感想・レビュー
そら
日常の中の、人の悪意、嫉妬、エゴイスト、、そういった言動ばかりを集めた短編集。シチュエーションだけで特にオチがないのもあるが、エンタメとして楽しめた。鮮やかに、ストレートに毒を吐く登場人物達が、清々しくさえ思える。この本の前に読んだ筒井康隆の「駝鳥」のグロさに比べたら、清いもんだ(笑)。
2019/07/23
coco夏ko10角
日常に潜む毒……10の作品収録の短編集。人間の嫌で黒い部分がいくつも。読んでてイライラする人や後味の悪い結末など…。
2015/12/06
chichichi
10篇どれもこれも毒があり世にも奇妙な〜な感じのもあり、手にとった時タイトル見て感じた違和感というか不気味な感じがそのまま出てました。今まで読んだ群さんの本とは違った雰囲気なので新鮮ですが、いつもの癒しは全く無い。でも読みやすさはさすがの群さんです。
2016/12/18
米太郎
・人の潜在的な闇というか見ちゃいけない心の闇を集めたような短編集だった。身近で有り得そうで薄ら寒くなった。
2023/12/08
クキモン
人間の毒をテーマにした短編集。口うるさい姑、息子が連れてきた非常識なガールフレンド、ストーカーのような恋人、嫉妬深い親友など、どこでも居そうなやっかいな人々ですが、それが自分の生活圏のなかに現れたら一大事。どの章もハッピーエンドではなく、むしろこれからドロ沼の劇が始まる予感の終わり方で後味が悪い。でも面白かったです。
2023/12/26
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