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セミたちと温暖化 (新潮文庫)

セミたちと温暖化 (新潮文庫)

セミたちと温暖化 (新潮文庫)

作家
日高敏隆
出版社
新潮社
発売日
2009-12-24
ISBN
9784101164748
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ジャンル

セミたちと温暖化 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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kinkin

エッセイ集。読んでいて感じたのは自然界に住む全ての生きもの-どんな小さく見えないようなもの全てが何も意味なく生きているわけではないということ。また「常識と当惑」というエッセイに、常識にしたがって行動すれば楽だがちがう事態に出会うと人は当惑するとあった。これこそ今の温暖化がまさにそれではないか。人間が常識と信じていることなど自然界から見たらほんとうに些細なこだわりかもしれない。温暖化の原因が人間にあるとわかってきたのは長い歴史の中でつい最近だ。常識を疑う目を持って物事を見るようにしたいと思った。

2016/09/11

小梅

日高先生のエッセイは本当に優しい人柄がにじみ出てて大好きです。去年あたりから気になっている今年リニューアルオープンした山形の沢山のクラゲの展示で知られる加茂水族館に2005年に訪れて紹介していた。それから、本書にも「犬のことば」(じつはネコのことばかり書いてある)とあるように、日高先生はタイトルにはあまり思い入れがないようだ。とてもチャーミングな人である。

2014/07/13

Lee Dragon

この人が書く本は日常に新しい発見を与えてくれる。普段見逃しがちな生物の姿や生き方を優しい文体で描いていて、読んでいると心が温かくなるようである。どの彼の著作でも言っているが、動物界は競争である。共存といういかにも優しい言葉が使われているが、実は食うか食われるかの均衡の中で生きている。作者は、地球が変化した時、生物はあらゆる感じ方をしているので「周期(この言葉の使い方が適切かは不明)」がずれて何かが起こるのではないかと危惧している。一時的な混乱をどう対処するかという姿勢が求められているのかも。

2016/10/20

AICHAN

図書館本。主に昆虫に関するエッセイ集。著者は生物学者で京大名誉教授。だけど硬いお話はない。昆虫好きにはいい読み物だ。ただ、写真かイラストが欲しかった。どういう虫なのかわからないエッセイが多かったから。

2021/04/05

tomi

PR誌「波」に連載されていた「猫の目草」を書籍化した4作のうち「春の数えかた」などに続く3作目。生き物、特に虫たちや自然に対する愛情と好奇心を感じさせるエッセイ集です。例えば生物には「概念時計」要するに一年という長い時間を計る体内時計があり、小さな昆虫での研究で証明されたという。では人間にも? 生物はまだ解明されていない不思議に満ちているようだ。

2021/02/26

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