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四捨五入殺人事件 (新潮文庫 草 168-13)

四捨五入殺人事件 (新潮文庫 草 168-13)

四捨五入殺人事件 (新潮文庫 草 168-13)

作家
井上ひさし
出版社
新潮社
発売日
1984-06-01
ISBN
9784101168135
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四捨五入殺人事件 (新潮文庫 草 168-13) / 感想・レビュー

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さんつきくん

井上ひさし文学特有の脱線、マヌケな主人公、大胆な下ネタ等がほとんどない分、ページ数がスリム!(笑) 劇作家ならではのテンポよく読める推理もの。講演を依頼されたベテラン作家と中堅作家が宮城の小さな農村へと訪れる。そこで住民達から意外なおもてなしを受ける。やがて事件が起きた。背景には地域にはびこる江戸時代の年貢のあれこれや戦前の地主と小作のあれこれ、国の減反政策などに翻弄された農政問題があった。単純明快なミステリーで、見事なトリックだった。

2015/03/26

とも

★★★☆始めの5ページはわけがわからず、2年の間に数回読み始めては止め読み始めては止め。それが、10ページを超えたあたりから中盤までは兎に角今までにない新しい展開で、どのように振れるのかもわからずのドキワク感は、飯嶋和一の「神無き月十番目の夜」を思い出したが、大きく違うのは中だるみから尻すぼみではない事。また、このまま舞台にしても十分楽しめるであろう構成は、さすが劇作家ということか。

2012/11/14

tnyak

高校生から結婚するくらいまで井上作品を好んで読んでいました。久しぶりの井上節、堪能しました。登場人物のキャラが古臭く、時おり出てくる下ネタに辟易としますが、オチの部分はいかにも井上さん、という感じで読み終えて楽しい気分になりました。安野光雅さんの表紙も素敵です。

2018/02/09

4fdo4

アガサ・クリスティ風な感じ。 もっともこちらは下ネタがチラホラ入っているのだが。 さくさく読めて読後もさっぱりとしてる。

2016/08/08

あしゅう

THE 昭和、な雰囲気。土地に伝わる因縁があったり、少々のエロいかがわしさがあったり。ストリップのバタフライって何?って感じでしたがw 『事件の舞台』『事件の前兆』『事件の究明』といった章の名前がついているおかげで、「今日はここまで読もう」という区切りがしやすかったです。当時の農業が抱える問題がうまくミステリのなかに盛り込まれていて、推理部分も興味をもって読むことができました。ラストが暗くなかったのもよかったです。

2013/11/07

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