くたばれPTA (新潮文庫)
くたばれPTA (新潮文庫) / 感想・レビュー
やっさん
★★ ショートショート集。星新一はたくさん読んできたが、筒井康隆のSSは初。当然だが作風が違いすぎる。辛辣すぎる。過激すぎる。ウィットに富みすぎている。過ぎたるは及ばざるが如し。ちょっと肌に合わない。
2018/03/22
徒花
まあまあ。数ページで終わるショートショートが収められた超短編集。「完全にこれ、思いつきだけで書き始めたでしょ」と思われるような見切り発車っぽい作品もちょいちょいあるけど、まあそれも全部ひっくるめて筒井康隆らしいといえばらしい。ただ作品のおもしろさとしてはビミョー。表題作にしても、タイトルの割には毒や刺激も中途半端な感じだったのが残念。
2020/02/17
hit4papa
著者の作品の中では実験的なものが少なく、比較的読みやすい作品集です(他の短編集からの再録でありオリジナル短編集ではありません)。SF、奇妙な味とバリエーションは豊か。「2001年公害の旅」は現在のコロナ疎開まんまですし、「20000トンの精液」はVRの先を暗示した作品です。猛烈の塊と化した男を描く「猛烈社員無頼控」は笑えます。植民星の紛争に翻弄される男を描いた「モケケ=パラリパラ戦記」は、アルフレッド・テニスン『イノック・アーデン』を彷彿させる叙情的な傑作です。
2020/04/04
優希
粒ぞろいのショートショートでした。当たり外れはあるけれど、全体としては面白かったです。エグさは少なめですが、毒のある危険な作風はやはり癖になります。
2015/11/16
GAKU
最近フェミニズムに関する本を読んでいて、そこでここに収録されている『女権国家の繁栄と崩壊』が出てきた。内容覚えていなかったので再読。昭和45年の作品だがフェミニズム、当時はウーマンリブ?でしょうか、痛烈に批判。他にも表題作の『くたばれPTA』も教育ママを批判。批判に対する良し悪しは別として、やはり筒井康隆さんは面白い。大好きな作家さんです。
2017/05/06
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