ポルノ惑星のサルモネラ人間―自選グロテスク傑作集 (新潮文庫)
ポルノ惑星のサルモネラ人間―自選グロテスク傑作集 (新潮文庫) / 感想・レビュー
徒花
グロテスクという割にはスプラッターは抑え目で、どちらかというと精神的なえげつなさと不条理さを押し出している作品がラインナップされている感じ。ただ、それなりに筒井康隆を読みなれてきてしまったので、だんだんこのノリにも食傷気味になってきた自分がいて、それを何かしら乗り越える作品が欲しいとも思う今日この頃。本作に収録されているものの中では「偽魔王」がなかなかちゃんとしていて、おもしろい。
2017/06/15
優希
かなり強烈でした。グロテスク短編集なだけあり、どの作品もかなり気持ち悪くエログロです。グロテスクのオンパレードは筒井サンらしく、時折ニヤリとさせられるブラックさがあります。脳が沸騰しそうな訳の分からなさと面白さは異次元の世界ですね。これは中毒になります。
2015/12/25
こばまり
実家より持ち帰る。冷静に読み返すとかなりの脱糞率だ。グルーヴに酔った後、頭や肩の凝りがほぐれる感じがするのは当時の帯の惹句どおり。
2023/03/04
koguma
あー強烈だった。グロテスク傑作集というだけあって、どの話も訳がわからずただひたすら気持ち悪い!表題作は、未知の惑星で次から次に現れる奇妙な生物とそのネーミングに苦笑。以前筒井さんの「薬菜飯店」も読んだけど、同じ話が収録されていたのはちょっと残念。
2015/11/03
おすし
『ポルノ惑星のサルモネラ人間』タナトス的生態の地球人が調査するエロス的ポルノ惑星。『妻四態』エーッなんだってそんなことになるんだよぅ仕事あるんだけどなぁどうすんのこれ…『歩くとき』筒井的歩行時の解剖学。『座右の駅』机上での夢。『イチゴの日』苺は潰して砂糖と牛乳でグジャグジャがおいしーよね。『偽魔王』グロスプラッター筒井バージョン転生モノ。『カンチョレ族の繁栄』大東亜共栄圏確立を目指し蛮島ニューギニア開拓調査へ妻子を連れいざ勇ましく。 表題作がバカバカシイ裏に重厚な世界観があってぐぬぬでした。
2021/09/19
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