ヨッパ谷への降下 自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫)
ヨッパ谷への降下 自選ファンタジー傑作集 (新潮文庫) / 感想・レビュー
優希
ファンタジーとは言うけれど、どれもファンタジーとは一線を画す話ばかりでした。そりゃまあそうですね、筒井サンですもの。現実離れした作品もあるけれど、現実的な作品でも、日常から夢幻の世界へと誘われていきます。一見リアリティがありながらも現実と幻想の間を漂っているようでした。異空間にいるようなふわふわした不思議な感覚に陥ります。短編集なのでサクッと読めますが、その世界観は無限の魔術性があると思いました。
2015/10/26
こばまり
実家より持ち帰り再読。間取りや街並みなどイメージがブワッと広がり、いずれも夢の中の出来事のように幻想的。解説が河合隼雄先生なのも利いている。「薬菜飯店」に行って私もデトックスしてみたい。
2023/03/12
ねりわさび
川端康成文学賞受賞の表題作の他、あのふたり様子が変。など閉鎖空間で繰り広げられる、狂気一歩手前の白日夢を彷彿とさせる短編が収録されている。筒井康隆による自選幻想文学を、お手軽にサラリと読みたい方にお薦めです。
2019/05/10
Tadashi_N
筒井康隆流のふしぎな世界。日常の中の非日常。
2020/11/10
A.T
今、ここにある現実というのが人間の感性でできあがってるだけで、感じ方をかえると世界は変容してゆく。めまいを感じながら読了。
2018/12/23
感想・レビューをもっと見る