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吉原御免状 (新潮文庫)

吉原御免状 (新潮文庫)

吉原御免状 (新潮文庫)

作家
隆慶一郎
出版社
新潮社
発売日
1989-09-28
ISBN
9784101174112
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吉原御免状 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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goro@80.7

再読了。忘れた頃にやってくる隆慶一郎の中毒症状。色里吉原に新たな視点で挑んだデビュー作。肥後の山から吉原目指してやってきた松永誠一郎。義仙率いる裏柳生が狙うのは吉原御免状!誠一郎の出自がカギを握る。果たして御免状の謎とは何か!やっぱり伝奇小説にはチャンバラと男と女。艶めかしさが必要だわね。また「影武者 徳川家康」読みたくなってきた。許すまじ義仙!!冷たく燃える剣の火花が散る。もっと隆慶一郎には書いて欲しかった。

2019/03/12

たいぱぱ

隆慶一郎、初読みでありんす。面白い、カッコいい、そしてエロい。「この歳まで人間やってきて、命を狙われるような覚えがないようでは、男の値打ちがあるまい」う~ん、シビれるぜ。宮本武蔵・最後の弟子、松永誠一郎に謎の老人・幻斎がカッコいい~!!司馬さんのうんちく大脱線(最早、路線が違う程)の如く、隆さんのうんちく脱線も面白い。吉原が舞台なだけに媚術(閨房術)のうんちくに「何の話や!」とツッコミ必至。[神君御免状]とは何か?天海=明智光秀、八百比丘尼伝説、山窩の人々、そして最後の大きな驚きにバッサリ袈裟斬り、昇天。

2019/02/23

こばまり

息もつかせぬ怒涛の展開。ワクワクさせる歴史解釈。男性的なロマンではあるがなんと面白い小説か。これだから本を読むのは止められない。当時直木賞候補止まりとは驚きだ。

2023/10/16

タツ フカガワ

再読本ながら、めちゃくちゃ面白かった。育ての親であり剣の師でもある宮本武蔵の遺言で、肥後熊本から江戸新吉原へやってきた松永誠一郎は、いきなり裏柳生の襲撃に遭う。彼らの狙いは「神君御免状」。そこから始まる誠一郎と裏柳生の争闘……ばかりではなく誠一郎の出生の秘密、吉原誕生の経緯など読みどころはいっぱいの伝奇小説。これがデビュー作というから驚く。また上野寛永寺の開山、天海僧正の正体や影武者徳川家康など、のちの著作へつながるエピソードも散りばめられているので、後を引きそうです。

2018/08/07

ken_sakura

面白い(≧∇≦)着眼、着想がとてもユニークで、素晴らしい大風呂敷。宮本武蔵の最後の弟子、松永誠一郎が武蔵の遺言に従い江戸の吉原に赴くことで始まる物語。宮本武蔵、徳川家康等、歴史上の人物を時代小説的に使っているところに気の大きさが感じられて、とても楽しい。山田風太郎の「魔界転生」で全く良い所が無かった柳生宗冬(柳生十兵衛の弟)の活躍が印象的でした。デビュー作とのこと。デビューが十年遅いと文句が言いたくなる異常に達者な作品(^_^)

2016/08/22

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