影武者徳川家康(中) (新潮文庫)
影武者徳川家康(中) (新潮文庫) / 感想・レビュー
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
読了。長い!やっと読んだ〜っ!というのが正直な感想。でも面白い!前巻冒頭で家康は関ヶ原で死す!引き継ぐは家康に瓜二つの影武者・世良田二郎三郎元信。前巻冒頭から怒濤の展開で、戦後処理も怒濤の展開!島左近は生きていた!これだけでも戦国時代好きには堪らない展開なのに二郎三郎とタッグを組む!前巻冒頭が天下分け目の関ヶ原の戦いだったので中巻はやや緩やか。中巻は家康(二郎三郎)率いる、左近、甲斐の六郎、風魔衆VS将軍秀忠率いる柳生宗矩と柳生忍軍の暗躍(忍者ウォーズ)。著者の膨大な資料を精査してのリアルif感が面白い。
2017/02/11
財布にジャック
この中巻では、二郎三郎(家康)と秀忠、風魔と柳生、そして柳生兵庫助と柳生宗矩という戦いの構図が浮き彫りになりました。表立って兵を挙げて戦う訳ではなく、歴史の裏側に隠れている戦いだからこそ、秘密を覗いているような気分にさせてくれて、楽しさが倍増します。ただ、影武者であることがバレそうでドキドキするような場面が全くないのは不自然ではないのかなぁと、ちょっと不満です。
2013/04/01
saga
駿府の城構えを進める二郎三郎。もはやこの巻では彼の名字を呼ぶことはなくなった。もう本物か影武者か、どちらでも良いくらいの存在感があるのだ。将軍・秀忠と柳生宗矩の暗殺計画を見事にかわす二郎三郎軍団だからこそ、さらに秀忠の怨みが増幅し、緊張感が高まっていく。計略により駿府に残置された形になった柳生忍びの殲滅作戦は、柳生の道統を継ぐ兵庫助による厳しく悲しいものだった。六郎とおふうの間に子ができた。青蛙の藤左と二郎三郎に瓜二つの伴天連・ソテーロの登場。最後は後陽成天皇弑逆の危機が出来し、下巻に続く。
2021/11/30
またおやぢ
すごいなこの展開。沢山の登場人物が丹念に生き生きと書き分けられているのは凄い!この巻は、柳生忍を兵庫助が始末する件が圧巻。さて下巻が楽しみですな。
2014/05/23
harass
数十年ぶりの再読だがこの中巻で少しダレを感じた。 IFモノであり、史実の話と辻褄を合わせ、納得感心させる作者の力量が素晴らしいが、理が勝ちすぎに感じてしまった。もっともらしい理屈だがある種の物足りなさを感じてしまったのは個人的な愚痴だ。登場人物は十分魅力的だが少し馴れたせいかせいか以前は気にしなかったほかの部分に目が行くせいかと。 忍者が活躍するが彼らの存在は物語の展開上非常に便利だなあと変に感心した。 網野歴史学の要素を取り入れていて、影武者次郎三郎の動機と背景に理屈をつけていてなかなかおもしろい。
2015/02/26
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