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姥勝手 (新潮文庫)

姥勝手 (新潮文庫)

姥勝手 (新潮文庫)

作家
田辺聖子
出版社
新潮社
発売日
1996-04-25
ISBN
9784101175249
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姥勝手 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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優希

痛快な歌子サンシリーズ最終巻になりました。老いてこそ神サンが生かしてくれると言い張る限り生きてやりたいことをやろうという姿勢がかっこいいですね。誰かに気兼ねすることなく勝手にやる歌子サン。息子たちの心配などは何のその、我が道を行くようです。歌子サンの元気の源が凝縮されているような気がしました。まわりに迷惑をかけないかはちょっと気になりますが、自分を持ってしっかり生きる歌子サンは憧れるシルバーレディです。

2014/10/14

大好きな姥シリーズの最終巻。歌子さんの振る舞いに読めばスカッと爽快が魅力でしたが、今回はモヤモヤ様の出番が多くて少し悲しかったかな。でもやっぱり歌子さんの魅力はそのまま。ステキなマンションで暮らし、質のよいものを身に着け、おいしいものを食べる。でもそれは決して贅沢ではなく、持っているものひとつひとつを大切にする姿勢が本当に大好きです。とっても楽しいシリーズでした!

2015/06/01

とんかつラバー

歌子さんも80歳。大切な友人も世を去り、身体も今まで通りにはいかなくなる。彼女のきつい物言いに違和感を感じる人もいるようだが、彼女自身若い頃にとてつもない苦労をしているし、丁稚や女子衆には優しかった。最後はレンタル家族のサービスに巻き込まれる形になるが、そこの若者とも親しくなってしまうコミュ力すごい。家族は神様から借りたようなものであるが、友達は違うという結論(友達は不要になったら切れるけど家族はそうはいかないという持論の上である)ちなみにこの作品は80年代が舞台である

2022/04/25

アンベラー

多分テレビドラマ化されたあれではと、思う 昔のことだからはっきりしないが確かに笑えてスッキリしたことだけは覚えている 歌子さんの年齢にはまだだいぶ余裕はあるつもりだけど、年齢に関係なくやってくるものもあるから怖い 歌子さんの友達に、子供と同居お嫁さんが働いていて今だ食事の世話洗濯で時間になるとそそくさと家に帰らなくてはいけない主婦ああああああ!私だ

2022/09/28

LUNE MER

姥シリーズもついに完結。我々読者にとっても親しみを感じ始めてきた昔馴染みの面々やお友達も一人また一人と唐突に鬼畜に入っていき。三馬鹿嫁トリオとの嫁姑コントも相変わらず健在で、最後のエピソードも特段変わりなくいつもどおり終わるのだが、歌子さんもまた唐突に逝かはったのかもしれないなぁ。もっともそれって悲劇的でもなく、まだやりたいことはあったかもしれないけど新鮮な日々の中で耄碌することもなく瑞々しいままで、まさにflower of lifeの最中でのことだろうから、本人も言うほど悔いはなさそう。ね、モヤモヤさん

2019/12/18

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