退屈な午後 (新潮文庫 わ 1-17)
退屈な午後 (新潮文庫 わ 1-17) / 感想・レビュー
MIKETOM
ちょうど40年前。渡辺が「サンデー毎日」に連載してたエッセイ集。第一回目の話題が面白い。「退屈な午後」というタイトルが決まるまでどんな名前が候補に挙がったか、なぜそれらを退けてこのタイトルに決まったのかを解説している。候補というのが「まどろみ日記」「揺れながら」「鏡のなか」「午後の陽だまり」「退屈な午後」だそうで、一度は「鏡のなか」に決まったのにわざわざ変更したりとか、作者ってのは意外にタイトルにこだわるんもんなんだな。まあ、いつもの如く肩の凝らない、疲れた初老の男が読むにはちょうどいいエッセイ集。
2022/04/10
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