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みんな元気。 (新潮文庫)

みんな元気。 (新潮文庫)

みんな元気。 (新潮文庫)

作家
舞城王太郎
出版社
新潮社
発売日
2007-05-29
ISBN
9784101186320
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みんな元気。 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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❁かな❁

舞城さんらしい作品。初めて著者の作品を読む場合はオススメできない。舞城さん作品をいくつか読んでからがいいだろうなぁ。舞城さんの作品を読むのは6作目。表題作が好き。目を覚ますと姉が15センチ浮いていたり、竜巻に襲われたり、家族を交換されたりなど破茶滅茶。色んな出来事がてんこ盛り。『煙か土か〜』でも感じたけどとても家族愛を感じる。爽やかなラストが好みで励まされた。人生の中でいくつもの選択がありみんな選択しながら生きている。いろいろあるけれどきっと大丈夫。みんな大丈夫。みんな元気。ぶっ飛んでるけど愛に溢れてる。

2019/07/04

yoshida

短編1編と掌編2編を収録。舞城王太郎さんの作品でも突き抜けているのではと思う。標題作は何とか着いていける。人生は選択の繰り返しであり、選ばなかった未来もあるが仕方のないこと。それよりは選んだ現在を精一杯、生きろという事だと思う。他の掌編2編は独特の世界観と疾走感はあるが、私の読解力では理解が出来ず。個人的には舞城王太郎さんの作品の独特の世界観と、疾走感がとても好きです。今度は比較的、理解がしやすい作品を探して読むことにしたい。ひとまず「煙か土か食い物」を再読しようかな。他作品も読んでみたい。

2018/09/05

chiru

ポップでTheカオスな家族と混沌のクロスマッチ。シータのように浮遊する姉妹、交換可能家族、ドラッグをキメたような会話とセックス、産まれたての子犬みたいにくっつきあう子供たち。世界観は、幼児の連想ゲームor子供の見る悪夢。でもこれは、セーブデータの更新を他者に委ねない『反逆の物語』かも。『選択肢に操られる自分』から『選択肢を作りだす自分』へのアップデート。現実と戦うためのフィクション。脈絡のない奇妙なあれこれに、答えをこじつけたくなる余地があるのが凄い。そして、So Cuteでした♡ ★3

2020/02/02

てち

ストーリーについていこうとするが、置いてきぼりを食らう作品である。追い付いたと思えば切り離されどんどん進んでいく。とくに後半からその傾向が顕著である。読んでいて不思議な感じがした物語であった。

2021/04/12

あも

【あも選定本】再再読。すごく辛かった時期に本書を読んで救われたのを覚えている。朝起きると姉が浮いていて、空飛ぶ家族が妹を男の子と交換し、イトウタカコは死に続け未来の可能性を同時に生きる。脈絡のない物語に面食らうけど、きっと僕らの生きる現実だって不条理だ。僕らは自覚的にまた無自覚に無数の選択を繰り返してここにいる。人生は短く、軽く、経験は浅くて全てが思い出にはならず、思い出は少ない。でもやはり一人の人間に一人分の思い出で充分なのだ。両足を地に付け、然るべき人と物を愛してさえいれば、だいじょうぶ。みんな元気。

2018/05/02

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