やけっぱちのアリス (新潮文庫 し 29-6)
やけっぱちのアリス (新潮文庫 し 29-6) / 感想・レビュー
怜
群像劇が好きだ。誰もがここにいる誰かと似た気持ちを抱き、またそれは本当は似ていないのに自分を重ねてそっと目を閉じる。いつか笑顔であれと。たとえ汚物にまみれてもそれは勇気のあるあたらしい出発なのだから。坂木司の「夜の光」もそんな生きるのが下手でやけっぱちになり「かかって留まってる」高校生たちの話だったけれどあれが現代版なら、こちらは「ちょっとむかし版」満開の桜が散るさまに似た青春の物語
2015/04/03
ちゃこ
台風みたいな小説だった。島田雅彦氏の本は、読む本ごとに受ける印象が異なるので不思議。
2013/05/29
ゐ こんかにぺ
やけっぱちなのはアリスだけじゃなく、みんながみんな。特に酷いのが小夜吉。
2012/04/16
ロイヤルミルクティ
「やけっぱち」という言葉がよい。「一生懸命なほど熱くなく、投げやりなほどいいかげんじゃない。その中間がいい。
2003/03/23
なぎ
学生時代だれもが 悩む 恋愛 性 嫉妬とか 自分自身の傲慢さや それに対する挫折など良くかかれている また自分がいるべき場所 存在価値を問いかけている
2011/02/10
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