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エトロフの恋 (新潮文庫)

エトロフの恋 (新潮文庫)

エトロフの恋 (新潮文庫)

作家
島田雅彦
出版社
新潮社
発売日
2007-02-28
ISBN
9784101187129
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エトロフの恋 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

「無限カノン」の完結編というので、大いに期待して読んだが、全くの期待はずれだった。皇太子妃を想起させる題材なので、圧力でもかかったのかと 邪推してしまう。2部までの出来栄えに比べて、大いに落ちる気がする。何を書こうとしたのだろうか?文庫の「奇蹟の恋はカヲルの前に最後の扉を開いた…」というのは詐欺に等しい、という印象である。

2010/06/26

らむれ

もう、たった一言。どこまでもメランコリー!!物語の展開としては蛇足感もある本作。でも、著者にとっては大事な巻だということがよく伝わってきます。人はこの世から黄泉の国に移っていくけれど、恋する心は永遠。それが言いたいがための壮大な三部作。永遠の恋心に達するためにはこの三巻目が必要なのでしょう。私はこの巻を理解するには若すぎるかな、もう少し自分自身を発酵させてから3→1→2の順番で読みなおしたい。愛に恵まれているのに愛に飢え続けたカヲルの半生。彼がこの先、娘と妻の優しい愛情に気付くことができますように。

2015/12/08

佐島楓

エトロフ旅行記的展開に最初は面食らった。最後も、著者のおっしゃりたいことはわかるのだが、読者はもっとカタチある結末を望むのではないか。私には面白かったんですが。

2018/06/30

ふみ

ロマンチックな動機で読んだ初読とは違って(もないか)一人称小説であることが気になってw前二作の二人称が誰視点なのか気になって読了

2015/01/03

しんすけ

一部と二部は、ほぼ三人称と云えるスタイルで書かれていたが、第三部は一人称に変わっている。そのため雰囲気が前の二書と異なり戸惑いが生じ、読み進むことに辛さを感じてしまった。 その上に語り手が誰なのかも判らない。 舞台はエトロフ(択捉)に向かっているようなのだが、その意味すら不明で前二著との結びつきを納得するにはかなり読み進んでからのことだ。 30頁ほど過ぎてそれがもうすぐ50歳になる男だと判る。 更に10ページ進むと、女性から「カヲルサン」と呼ばれ、語り手がカヲルであることが判明する。

2020/08/07

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