兵士を見よ (新潮文庫 す 10-4)
兵士を見よ (新潮文庫 す 10-4) / 感想・レビュー
James Hayashi
「兵士に聞け」に続くシリーズ2作目。戦闘機パイロット、救難隊など航空自衛隊の一部の業務をルポ。著者は航空医学実験隊で実地訓練を受けF15に搭乗させてもらう。対戦闘機戦闘訓練。LAのディズニーランドのroller coasterはリニアでかなり速いと思ったが(89km/h)そんなもんでない。富士急ハイランドのドドンパで4.25G。それを上回るG forceの中、戦闘機の操縦を担うパイロットはやはり選ばれた人間なのであろう。血圧も下がり思考能力も通常の6割という中、ミサイルを発射するとは強い意志を感じる。続く
2018/11/22
turutaka
太い太いノンフィクション。航空自衛隊員、いや自衛隊員の、いやいや男の子の憧れイーグルパイロットを軸に整備、ヘリ、メディック、アグレッサー、と航空自衛隊に関わる人々を縦に横に織り込んだ読み応えのある一冊。 主役はやはりイーグルのパイロット、そのパイロットになるまでの過酷さ、なってからの苦しみ、そして降りたあとの寂寞とした想い。当事者では無いが胸にくるのは、作者の取材力と表現力のなせる技か。 個人的には整備やパイロットの奥様のエピソードにグッとくる。
2021/07/02
南註亭
自衛隊ルポシリーズの第二弾、今回は航空自衛隊のパイロットたちを描く。骨太です。F15への試乗体験は三島由紀夫の試乗体験を思い起こした。オススメ度、☆☆☆☆☆ 5つです。
2007/07/17
クライン
男の子なら一度は憧れるだろうパイロットの世界。その中でも最高峰と目される「戦闘機乗り~ファイターパイロット」に照準を合わせたルポ。自衛隊の、そして空の現状がこれでもかと言うほど仔細に描かれていく。氏の「兵士」シリーズは、色んな主義主張の立場の人に読んでほしいシリーズ。憧れだけではやっていけない世界があるのは重々承知していたが、これほど苛烈を極める世界もそうはないだろう。
tora
航空自衛隊に焦点を当てたルポ。教導隊という組織については本書ではじめて知った。戦闘機パイロットの人生とは凄まじく厳しいものである。
2010/02/19
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