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アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

アッコちゃんの時代 (新潮文庫)

作家
林真理子
出版社
新潮社
発売日
2007-12-21
ISBN
9784101191225
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アッコちゃんの時代 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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fwhd8325

バブルという時代は、まるで夢の中にいたような感覚だ。少しだけど、バブルの渦中を経験しているだけに、この物語が遠い世界とは思わない。おそらく、アッコちゃんはだいぶ好意的に描かれていると思いますが、そんなに違和感はありません。あの頃は、こんな女の子たくさんいたと思います。バブルはいいなと言う人もいるけれど、あんなものはまさに夢遊病のようなものだ。まだ、夢の中にいるような人の話なんだろうか。

2019/03/07

こみち

★★★★★バブル景気時代が背景になっていて、男性は湯水のごとく女性にお金を貢ぎ、女性は翻弄されて。美貌の持ち主のアッコちゃんは自我は強いけど反面男性には流されやすく。幸せなようなそうでもないような…とにかく景気が良くハチャメチャな感じが面白かった。実際に実在する人をモデルとした小説だったことに驚いた。こんな時代に社会人生活を過ごしてみたかったなと思ってしまった。

2023/12/02

りょう

こうした限りなく実話ベースの「小説」の場合、真実の箇所とフィクション箇所の境界線が非常にファジーな故、その境目をあれこれと想像しながら読み進めるのは大変楽しくもありました。アッコちゃんは確かにあの時代が生んだ申し子のような存在であり、魔性で魅惑的な女性だったのでしょうが、アッコちゃんに魅せられてしまった男達の人間力、自分のものとするまでの執念が凄まじい...。どちらも狂ったバブル期の象徴たる存在だったのでしょうね。あの時代よもう一度とは思わないけれど、皆が浮かれていた不思議な季節を懐かしく思い出しました。

2022/11/11

ヨータン

バブル期に若くて、美人だった人はどれくらい得をしたのだろう。どれだけ大量のブランド品を買ってもらい、どれだけ高級な車に乗せてもらい、どれだけ豪華な食事に連れて行ってもらったんだろう。アッコちゃんは最高の若さと美貌を持っていて、もっともっと得してもいいはずなのに男運が悪すぎー。特に地上げ屋の愛人になったのがもったいなかったかなー。

2017/08/21

モルク

バブルの時代真っ只中にどっぷりとその世界にはまっていたアッコちゃん。平野ノラでしかその世界を感じられない人も多いだろう。かくいう私もその頃は地方の生活をだったのであまり実感はないが…いやいやたとえ都会にいてもアッシー、メッシー、ミツグ君なんかとは無縁だったんだろうけど。でもいっぱい懐かしい事柄が出てきて懐かしかった。実在の人物を偽名で書いてあるがその謎解きをするのも楽しかった。遊びまくり、男を手玉にとって利用する、でもそんなアッコちゃんがなぜか憎めない。

2016/11/14

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