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蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)

蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)

蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫)

作家
諸田玲子
出版社
新潮社
発売日
2006-10-30
ISBN
9784101194257
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蛍の行方―お鳥見女房 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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mocha

長男次男、長女次女、それぞれの背負うものをちゃんと汲み取って、過不足なくフォローする母。すごいなあ。夫の苦難に皆が力を尽くす姿も感動的。こういう美しい家族の姿は時代物だからこそ成り立つものなのかもしれない。お祖母様の悲恋はいつかまた語られることがあるだろうか。

2019/06/16

keiトモニ

大凧揚がれは泣けるねぇ~。蛍の行方も、美弥「私は…まっさらな布に染みがついてしまったのです。歳月とともに大きくならぬと誰に言えますか」…美弥さんよ、それは考えすぎというものです。「気にかけぬ、でも「噂など信じぬ」でも意味は同じです。今じゃ実際に染みがついてほぼ平気な世の中で、そうじゃなくては生きてはいけません。裸嫁は楽しい。松井家お付の女「若奥さまは裸嫁と言われ逃げ帰った…ほんとなにもない家ですこと」に対し久右衛門の「裸嫁のどこがわるい」のお付女の絶句状況を見たかったですね。で“主殿、お帰りなさいませ…。

2015/05/29

優希

密命のため、お鳥見役の主人が消息を絶ち1年が経つ中で、珠世さんが笑顔をたやさずにふるまえるのに憧れてしまいます。心が休まらなくても優しくいられるっていいですよね。子供たちが悩めば心から心配し、隠居した父。寂寥をさりげなく慰める姿にはじんわりきます。組屋敷に男女と幼い娘が転がり込んでも受け入れて、この先どうするかまで心配する珠世さん。人間出来てるなぁ。ここまで情愛の深い人はなかなかいません。でも、やっぱりどこかで気は張っていたんですね。戻ってきた夫を見たときようやく安心したのでしょう。本当に素敵なお話です。

2014/03/21

あすか

お鳥見女房シリーズ第2弾。夫、息子への心配を隠し、えくぼを作る珠世がかっこいい!お役目とはいえ、久之助には辛かっただろうな・・・。久太郎の縁談、君江の恋も気になる!!

2020/11/18

はつばあば

好きな人ができた時、「この人と私は赤い糸で結ばれているのだろうか・・」。と、よく思ったものだ。今の人達は「赤い糸」など知る由もないだろう。好きだから一緒にいる、嫌いだから別れる。いとも簡単にバッサリと。昔の人はカースト制度並に、好いても一緒になれなかったのだろう。お雛様に託した思いは悲しい。・・・うちのお雛様は箱から出られず淋しい思いをされてる。

2014/04/03

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