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灼恋 (新潮文庫)

灼恋 (新潮文庫)

灼恋 (新潮文庫)

作家
諸田玲子
出版社
新潮社
発売日
2008-04-25
ISBN
9784101194271
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灼恋 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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カピバラ

うーん、壮絶。綱吉の執念深さに薄ら寒いものを感じた。何より立派だったのは保明の正室だと思った。

2015/05/08

鳩羽

零落した公家の娘染子は、将軍の後継候補に嫁ぐ姫君の侍女として東に下る。京と幕府の橋渡しの布石として、大奥へと出仕することにり、やがて将軍綱吉の手がついてしまう。懐妊し、大奥のしきたりを破ったとして、染子は外へ出される。そんな染子を狙ういくつもの思惑があるとも知らずに…。後継争いに公家と幕府の思惑も絡み、どろどろとした感情が渦巻く話。染子に執着する綱吉も哀れだが、好いた保明に下賜されても将軍の想いもののままの染子も哀れ。あるがままを受け入れつつ、決断を下す時機の訪れが光彩を放つかのような最後だった。

2018/08/05

優希

2人の男性の間で揺れる染子の存在が苦しすぎましたね。徳川時代、公家の娘は大奥に入るという風習は好きではないのですが、お世継ぎの為には仕方のないこと。染子も公家に生まれたことから侍女として大奥に出仕しますが、本心は嫌でたまらなかったことが伺えます。次第に大奥を拒み始め、徳川家臣の柳沢吉保の側室になることを選ぶのですが、綱吉の子を身籠っていたのは何という皮肉でしょうか。大奥で吉保と出会ってから惹かれ始める2人。綱吉の寵愛。激しい恋、大名と家臣という関係。権力と愛が渦巻く、女と男の激しい物語だと思います。

2014/02/06

あかんべ

美人というのが罪だったのか、公家というのが足を引っ張ったのか?どちらが欠けても似たような人生になったような気がする。これは運命で逃げられない恋だったのか

2011/09/17

うっちー

女性視点の歴史小説は個人的に好きです

2015/09/18

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