遊女(ゆめ)のあと (新潮文庫)
遊女(ゆめ)のあと (新潮文庫) / 感想・レビュー
優希
吉宗の時代、夢の都と言われた尾張藩名古屋で出会った鉄太郎とこなぎ。強く惹かれあいながらも別の生き方を選ぶのが切なかったです。許されぬ恋ではないものの、色々な事情を呑み下した上でのことでしょうね。
2021/03/12
豆乳くま
冷夏からの壮絶な飢饉で親兄弟を亡くした筑前の漁師の妻こなぎは助けた異人を尾張に連れて行く為、江戸の直参の鉄太郎は尾張藩士と不貞した妻を討つ為、西と東から尾張を目指す。自分の気持ちとは別に大きな陰謀の渦に巻き込まれているとも知らずに出会った二人は。どんどん話が大きくなり着地点が見えなかったがこれは…事件の割には穏やかな終わり、特に過去を乗り越えた鉄太郎は立派だった。こなぎはこれでよかったのか、もっと幸せになれる方法もあったのではないか。
2017/02/03
rakim
久々に読み終わったとき「はぁぁ・・」とため息が出た時代小説。これドラマにしたら面白そうだなと思いました。時代に翻弄されながらも「生き抜く」強さ、切なさとスケール感もあって。尾張の地が背景にあるのも、登場人物もそれぞれ魅力的で面白かったし、諸田さんの力量を感じます。
2012/05/21
KIYO
尾張七代藩主、宗春の時代の名古屋を舞台にした時代小説です。九州から逃げてきたこなぎ、江戸から妻の行方を追ってきた鉄太郎の尾張名古屋をとりまく恋愛。とても読みやすく、面白かったです。
2012/10/17
Book・CaFe
享保17年(1732年)〜8代将軍徳川吉宗、尾張徳川家7代宗春藩主。舞台は【夢の都】と呼ばれる尾張名古屋。馴染み深い名古屋の地名が随所に出ていて、ストーリーを追う楽しさが倍増した。
2012/04/13
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