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幻の祭典 (新潮文庫 お 35-3)

幻の祭典 (新潮文庫 お 35-3)

幻の祭典 (新潮文庫 お 35-3)

作家
逢坂剛
出版社
新潮社
発売日
1996-04-01
ISBN
9784101195131
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幻の祭典 (新潮文庫 お 35-3) / 感想・レビュー

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エドワード

1992年にオリンピックが開催されたバルセロナで、1936年にナチス政権下のベルリンオリンピックに対抗する人民オリンピックが計画されていた。この歴史をベースに、スペイン内戦、現代のカタロニア独立運動を軸に、二つの時代を行き来する大長編サスペンス。スペインの血が入った濃い顔?のテレビ番組制作会社社長・久留主誠の出生の謎が二つの時代を結ぶ鍵だ。サグラダ・ファミリア大聖堂で展開される大追跡。私もソウルオリンピックが開催された1988年にこの大聖堂に登っている。石の壁に穴があいただけの尖塔にはヒヤヒヤしたものだ。

2016/01/28

ノイス

序盤の内は些か詰め込み過ぎな感じがしたが、読了してみれば、逢坂さんは今作も良くもここまで複雑なミスリードと事実とを織り交ぜられて書いたものだと敬服の念を覚えた。人民オリンピック及びスペイン内戦という二つの事変に史実を元に迫りつつも、クライムノベルと人間関係ミステリの側面も持つ。これによってエンターテイニングな時代小説の仕上がりに見せている一方、逐次食文化やスペイン人の気性の話題に触れたり、パブロ・カザルスやジョージ・オーウェルなど実在の人物を出して物語中の「スペイン」に現実味を持たせたりしている。

2015/10/09

HoneyBear

すごく面白い。後半の謎解きが急すぎる感はあるが

借本。結構苦痛だった。政治的な話が続くとどうしてもダレちゃう。 後半はかなりテンポよく読めたけど、何だか複雑な終わり方だなぁ。久留主さんは辛い結末でもう少し救いがあっても…現実は甘くないってことかな。 作中に『元気でやってるの?』の問いに『ええ、完璧に。』っていうところがあったけど、こういう言い回しは面白いね。

2012/11/27

4real

★★★★読み応えたっぷり。続きが気になって、短い時間で読んでしまった。クルスさんの出生の秘密はこれしかなかったのかな。

2010/03/13

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