邪恋 (新潮文庫 ふ 18-7)
邪恋 (新潮文庫 ふ 18-7) / 感想・レビュー
MIKETOM
たぶんだが、主人公の笹森は藤田自身をモデルにして書いた作品だと思う。幼い頃から母親の愛情をあまり受けられず、大人になっても他人に対する愛情が薄い。しかし、女に対する不信と渇仰という矛盾した感情を持ってるところなど、藤田そのもののキャラ(『愛の領分』のあとがきにそういうことが書いてある)。そして笹森は、仕事ができ、とりあえず患者には親切でクールでスマートなため、特に女性から憧れや信頼を得やすいが、いざ付き合ってみるとその冷たさが女の心を傷つけるようなキャラ。とまあ、そういう人物が(妻子もち)→
2019/01/07
やっちゃん
義肢装具士・笹森と、事故で下肢を失った女性患者・美弥子とのw不倫話。裕福な暮らしをしている美弥子だが夫に嫌悪感を抱いていたので、事故ではなく自殺も疑われた。義足は要らないと頑なだったが、笹森の出現により少しずつ前向きになっていく。美弥子にのめり込む笹森。じりじり接近する二人。いよいよベッドインかって場面ではやっとか!とオヤジ化してる私(^o^;初藤田作品堪能しました。美弥子の事故の真相や笹森の妻の事など、エロいけど確かな作品だし読み易かった。ただ読んでる途中に著者が亡くなったので非常に驚いた。
2020/02/21
がしがし
長すぎてダルイ
2017/10/28
ようき
今日の朝型読み終わりました。とても悲しい結末。笹森は女たらしと呼べる男かもしれない。複数の女性と楽しんだ結果、すべての女性を失う結末。最後に、珠代にまで交際を申し込むとは?どこまで、スケベなんだ?智久のアッパーは、いい薬だったかもしれない。美弥子に一番ひかれたのだろうが、弘子に対しては、浮気を追及すべきでなかったな。
2016/12/02
じいじ
藤田作品は珍しい職業の主人公が描かれることが多いが、本作は義肢装具士。 あるとき友人の医師から、下肢を失った女性の義足を依頼されることに。 しかし、下肢切断の理由を語らず、義足をもつけることをかたくなに拒む女。そんな女にしだいに主人公は惹かれていく・・・・恋愛小説。 676頁の長編は少し長すぎる感じはしたが面白かった。 おすすめ度:★★☆
2013/03/17
感想・レビューをもっと見る