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転々 (新潮文庫 ふ 18-8)

転々 (新潮文庫 ふ 18-8)

転々 (新潮文庫 ふ 18-8)

作家
藤田宜永
出版社
新潮社
発売日
2005-08-01
ISBN
9784101197180
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転々 (新潮文庫 ふ 18-8) / 感想・レビュー

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はらぺこ

サクサク読める。オモロイねんけど何か腑に落ちんまま読み終えた。ラストだけ現実的というか何というか。文哉が段々と変っていってただけに違うオチを期待してしまった。あと10ページぐらい有ったら良かったのに。有れば有ったで蛇足になるんかも知れんけど。

2011/06/30

カブ

借金取りから逃げ回る学生文哉と、「一緒に散歩したら100万円払う」といういわくありげな男福原との、不思議な2人旅。井の頭公園から霞ヶ関までの東京を巡る。どちらも切羽詰まっているはずなのにのんびりと旅は続くが、途中で様々人たちとの絡みが面白くこの旅がいつまでも続いて欲しい気がした。

2020/06/22

じいじ

連日の暑さのため1週間かかって読了。読メの”藤田宜永ならマズコレ!”のトップにランクされているのに、2年間積読状態だった。純真無垢な青年(大学生)と妻を殺したというが何故か憎めない男が井之頭公園をスタートに、東京の思い出の街を徒歩で巡る話。道々この二人の会話が面白い。ミステリアスな展開で途中厭きることはなく読める。好きな藤田宜永の作品だったが、読了感がいま一つしっくりしないのだが・・・。 おすすめ度:★★☆

2014/08/07

bfish

この結末が好きな人もいるだろうが、僕は最後まで物語を綺麗にまとめず、生き別れになっていた母親と恋人もいない、福原と文哉の世界に浸っていたかったな。でも男同士では物語として成立しないんだろうな。この先の文哉の生きかたを追っていきたい余韻にかられます。

2015/10/08

ヤスヒ

借金を抱え、取り立て屋から追われ日々住むところさえままならない大学生の文哉。そして彼の前に現れた「一緒に東京の街を散歩したら百万円を支払う」と奇妙な提案をする中年男・福原。そんな二人が東京の街を転々と散歩…いや旅する物語。寄り道したり事件が起こったりで旅は数日続くわけだがストーリーはどちらかというと旅を通しての人生ドラマといった趣。文哉のこれまでの過酷ともいえる人生、さらには彼がいま現在思いを寄せるストリッパーへの一途な恋。そしてまた謎めいた中年男・福原も徐々に自らの人生を語りだす。…(コメント欄に続く)

2012/06/25

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