KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫)

作家
阿川佐和子
沢村 凜
三浦しをん
柴田よしき
乃南アサ
谷村志穂
角田光代
松尾由美
出版社
新潮社
発売日
2008-11-27
ISBN
9784101201238
amazonで購入する

最後の恋―つまり、自分史上最高の恋。 (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヴェネツィア

8人のエンターテイメント系作家たちによる競演。沢村凛、松尾由美、柴田よしきは初読。タイトルにかなうレベルに達していると思われるのは、三浦しをん「春太の毎日」と谷村志穂「ヒトリシズカ」くらいか。それにしても、2篇ともにかなり早い段階で仕掛けがわかってしまう。また角田光代「おかえりなさい」は水準は満たしているが、タイトルには変則的に過ぎると思う。乃南アサも今回はやや不調。他の3人はアマチュアの水準に見える。行きの飛行機の中で読んだので、読みが散漫になったかも知れない。

2023/05/09

ミカママ

このシリーズはこれで読破、かな。タイトルがベタな割には、これも残念ながら私が期待していたような恋愛小説ではありませんでした。唯一付箋をしたのが、なんと(期待してなかったという意味)柴田よしきさんの『LAST LOVE』中の一文。「最後の恋。これで最後。それはラスト、という意味じゃなくて、ベスト、という意味なんだ。いま、好きなひと。今、好きになったひと。そのひとのことが、今まででいちばん好き」あああ、どろどろの恋愛小説が読みたい〜〜、とかえって消化不良を起こさせる一冊。

2015/05/31

kaizen@名古屋de朝活読書会

新潮百冊】同じ主題の異なる作家による短編集。一話読む毎に、あ、これが一番良かったかもと思う。粒ぞろい。暗い話より明るい話の方が嬉しい。三浦しをん、柴田よしき、乃南アサ、谷村志穂、澤村凜、松尾由美、角田光代、阿川佐和子。男性をしっかり描けているもの、女性の視点がぶれないものなど。悲しい話はあったが読後感が悪かったのは一つも無い。編集者の腕か。「春太」の話はえ?子供がまだなのにパイプカット?と思ったら、、、「スケジュール」帳尻合わせではなく嘘も方便。大事なこと。推理小説風なのも...

2014/07/04

hiro

人気女性作家8名のアンソロジー。副題は「つまり、自分史上最高の恋」。しをんさんと角田さん以外は初読み。しをんさん目当てで購入。しをんさん:オチは途中で分かった。確かにこれも自分史上最高の恋だ。でも肩透かしを食ったようで少しがっかり。正面から自分史上最高の恋を書いた作品を読みたかった。谷村さん:一番切ない結末。阿川さん:姉妹でも分からないものかな。沢村さん:予定は未定だ。柴田さん:一番ほっこりした作品。松尾さん:ミステリー。乃南さん:できの悪い部下ほどかわいい。角田さん:こんな最後の恋もあるのかなあ。

2012/01/02

masa@レビューお休み中

女と男では、根本的になにかが違うのだろう。それは感性の違いなのか、それとも求めているものの違いなのかわからないが、明らかに男性には理解できない領域があることはたしかだ。これは8人の女流作家が書く最後の恋の物語である。それは、つまり自分にとって、今まで生きてきた中で最高の恋ということであって、他人からは理解できないものも含まれている。それは、もしかしたら主人公である女性ではなく、相手の男性側の視点で物語を見てしまうからかもしれません。だから、余計に彼女たちの恋が切なくて、狂おしく思えてしまうのかもしれない。

2014/03/01

感想・レビューをもっと見る