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本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

本屋さんのダイアナ (新潮文庫)

作家
柚木麻子
出版社
新潮社
発売日
2016-06-26
ISBN
9784101202426
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本屋さんのダイアナ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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しんごろ

生活環境の違う本が好きな女の子2人の成長していく姿の話!小学生から大学生までの過程を親のように見まもる感じというか、2人の伝記を見る感じかな(^^)柚木麻子さんの書いたいろんな作品がこの本に凝縮して入った気がします。ほんの一瞬だけ『私にふさわしいホテル』の大御所作家・東十条宗典が友情出演して、思わずにやけてしまいました(笑)柚木麻子さんの作品の中でオススメできる作品だと思います(^^)BGMには谷村有美があいそうな気がします(^^;)

2016/08/07

ティアラと武田くんが好きでした。お互いに育った環境が全く逆なのに本の趣味がドンピシャで合う、お互いにお互いの生活が理想だと思っているダイアナと彩子の友情、小学生時代はほほえましく、大人になるにつれてすれ違いや誤解で離れてしまうけれどいつもどこかで意識している、こんな一生ものの友達がほしかったなと思います。『ムック本』の存在意義もとても勉強になりました。

2018/07/31

さてさて

『みんながみんなアンみたいに飛び立てるわけじゃない』、『アンの良いところをダイアナは自然に引き出してあげたんだ』と「赤毛のアン」の物語にダブルヒロインの彩子とダイアナの人生を巧みに重ね合わせるこの作品。それは『自分の心がけ次第で人生を変えることができる』と気づいていく二人の少女が大人になるのを見る物語でもありました。『人生の道しるべになる』という私達の名前。どんな名前にだってそれをつけた人の思いがこもっていることを感じるこの作品。少女達の確かな成長を描く柚木さんの上手さをとても感じた素晴らしい作品でした。

2022/02/05

ミカママ

登場人物のそれぞれが、他人にクタ〜っと寄りかかっている中で、ティアラちゃん、最強!私にとっては彼女こそが作品に通った太い柱で、その他は横糸でしかなかった。『赤毛のアン』を知る人には2倍楽しめる作品。ちなみにあたしも全巻、そしてお料理ブックも持ってます<(`^´)>エッヘン

2017/01/10

ろくせい@やまもとかねよし

異なる家庭環境で育つ2人の女性。そんな彼女らが同じように感じる情緒をめぐらせた生育の物語。透き通った自己意識は、自立という名の下で周囲との違いに戸惑いながら作り上げざるを得ない意識に変貌させ、ふとした立ち止まりに不本意である自己に気付く。彼女らの通底で繋がる互いの利他は大きな生きる糧。しかし、彼女らの利他的思い遣りは彼女らの利己で惑わされる。うまく言葉や態度で伝えられなくなっていく利他。過去に共有した利他の喜びすら、利己的な理解で反故にされていく。終盤、そんな利他の共有に改めて真摯に向き合う彼女らに弥栄。

2022/01/28

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