ブラック・ジャックは遠かった: 阪大医学生ふらふら青春記 (新潮文庫)
ブラック・ジャックは遠かった: 阪大医学生ふらふら青春記 (新潮文庫) / 感想・レビュー
モルク
久坂部さんの予備校、大学、研修医時代を回想する。今だから話せる話も多く、昭和が懐かしく語られる。奥さまとの出会いとその後の逸話がおもしろい。そして彼が惹かれた作家であり、お嬢様にして多才、若くして命を絶った久坂葉子さんの作品を読んでみたいと思った。
2020/04/29
ehirano1
「何かを得るには何かを捨てなければならない」を改めて改めて改めて感じさせられた本でした。
2018/11/10
アッシュ姉
青春時代を振り返った久坂部羊先生のエッセイ。やっぱり変人で変態だな(褒め言葉)と思うエピソード多数。でも正直で真摯で優しい人だ。患者目線なのは研修医の頃から。好奇心旺盛で行動力があり、国内外の放浪記も面白い。明るく楽しい面がある一方で、死や破滅といったものに惹かれる側面もあって興味深い。奥様との出会いから現在の関係性まで語られているのもファンとしては嬉しい。奥様ナイス!久坂部さんを魅了した久坂葉子さんの『幾度目かの最期』と渡辺淳一さんの『阿寒に果つ』をぜひ読んでみたい。
2020/04/18
ehirano1
「コペンハーゲンのあるシェラン島から、フューン島へ渡るフェリーに電車ごと乗っていたのだ(p203)」。こんなのもあるんですね、この歳になって初めて知りました・・・・・。
2022/02/25
ehirano1
「・・・死にはあまり抵抗せず、大袈裟に嘆いたりしない患者がいた。死を喜ぶわけではないが、泰然と受け入れている感じだ。そういう患者は、死を忌み嫌う人よりはるかに安らかに死んでいた(p232)」。当方もそうありたいです。どうすればこうなれるのでしょうか?日常起こることに対する“抵抗”を止めることからなのでしょうか?先ずは何であれ抵抗せずにとにかく受け入れていくこと。きっと何か見つかるかな?否、見つけよう!
2021/08/20
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