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縁を結うひと (新潮文庫)

縁を結うひと (新潮文庫)

縁を結うひと (新潮文庫)

作家
深沢潮
出版社
新潮社
発売日
2016-01-28
ISBN
9784101203713
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縁を結うひと (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ゆいまある

在日文学であり、連続短編集。結婚て何か、在日とは何かを突きつけてくる。韓国、朝鮮でもよそ者と見なされ、日本でも外国人。アイデンティティに悩む。結局結婚するなら在日同士で、と、お見合いおばさんが活躍する。在日同士でも、民団系と連合系に別れるし、両班だからとか、百済ルーツかどうかまで出てきて複雑。民族の伝統を重んじる人から、日本名で暮らし、日本に帰化しようとする人まで登場人物は多岐に渡る。女性の地位が低く、儒教思想の国ゆえ(因みにジェンダーギャップは日本の方が酷い)、姑、小姑との相性まで見る占い師が印象的。

2023/08/02

えりこんぐ

この作者さんはちょこちょこ読んでいるけど、在日ものは初めて。お見合いおばさんにまつわる連作短編集。在日の人たちの暮らしが良くわかってなかなか興味深い。知人が在日の男性と結婚したけど、家族に馴染めなくて結局うまくいかなかったっけ。親族の集まりはともかく、占いで相性が良くなかったから友達付き合いを禁止されたってのもあったなぁ。子供や孫世代、今後は変化していくのかな。美緒とたまちゃんの関係に癒された。

2019/03/30

優希

在日韓国人の短編集でした。隣の国でありながら殆ど何も知らなかったことに気づかされます。色々考えさせられます。

2021/06/15

ゆきらぱ

人にはさまざまな背景があって、それは傍目からはわからない。人生で出会った人を尊重したいと思えた。

2022/06/03

みなみ

在日韓国人にスポットを当てた連作短編集。文化の違いや人種の違いによる差別に傷つきながらも、日本で暮らす様子がリアルだった。特に結婚して家族ぐるみの付き合いになったときに、男尊女卑の感覚に戸惑いそうだし、親戚から立ち振る舞いを指摘されるのは大変そうだと感じてしまう。人種を普通に伝えて、それを周りが当たり前に受け入れる社会になればいいのにと思いつつ読了。

2023/09/18

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