有栖川有栖の密室大図鑑 (新潮文庫 あ 46-2)
有栖川有栖の密室大図鑑 (新潮文庫 あ 46-2) / 感想・レビュー
Tetchy
数ある古今東西の密室ミステリの中から有栖川氏が自身の目利きによって厳選した密室40編を集め、それを図解して紹介しようとして編まれたガイドブック。何よりも密室が図示されているところがいい。ミステリの中には見取り図が付いていない作品も多くあるので、そんな作品を読むときにはいい参考書となるであろう。本書はミステリが実に絵画的な文学であるかをも証明した良書と云えよう。そして有栖川氏の企み通りにトリックを知りたくて読みたい本が増えてしまい、困ったものである。そんな困った魅力がミステリにあることを改めて教えてくれた。
2017/12/31
ばりぼー
有栖川さんは、詳細なメモでも取りながら読んでいるんでしょうか?古今東西のありとあらゆるミステリに精通した広範な知識には、毎度のことながらため息が出ます。紹介されている41作中既読は僅か10作、しかも「黄色い部屋の謎」「刺青殺人事件」なんて、部屋が黄色かったことやタトゥーが出てきたことしか覚えていません。まぁ記憶力が貧弱なおかげで、既読本でも新鮮に読めるというメリットがあるので(笑)、密室ミステリの歴史を俯瞰しながら読破したいと思います。ネタバレなしでこれだけ惹きつける紹介が書けるなんて職人芸ですね。
2015/02/16
Yuki
密室ミステリ解説&ブックガイド。他の本の合間にちょこちょこと読んでいたが、未読作品も既読作品も読んだのに覚えてない作品も魅力的に解説されていてやはりまんまと紹介作品を読みたくなる。「人狼城の恐怖」とかこんな派手な作品を読んだはずなのに忘れてるって何事なんだろう。磯田氏のイラストとコメントに滲み出る苦労もいい。文庫版ボーナストラックで著者の作品がやっと出てくるのがニクい。山口雅也氏の解説も笑える。とまぁ、トータルで大満足でした。
2018/08/27
林 一歩
発熱中のスポンジのようにスカスカな頭で読むには最適の軽〜い雑文。イラストは良かった。
2013/07/17
ちどり
このイラストを見ながら、本を読んだら一層楽しく読めること間違いなしの一冊。残念なことに、結構読んでいない作品が多かったので、この本を参考にしながら密室物を読もうと思いますぅ,,,,
2014/10/19
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