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七つの死者の囁き (新潮文庫)

七つの死者の囁き (新潮文庫)

七つの死者の囁き (新潮文庫)

作家
有栖川有栖
石田衣良
鈴木光司
小路幸也
吉来 駿作
道尾秀介
恒川光太郎
出版社
新潮社
発売日
2008-11-27
ISBN
9784101204352
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七つの死者の囁き (新潮文庫) / 感想・レビュー

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🐾Yoko Omoto🐾

死者の意思や思念が、生者の持つさだめられた運命と密接に関わっているかのような、不思議な出来事が描かれた短編7編。幽霊刑事に登場する早川が、他人には到底理解してもらえない能力を真相解明に生かす「幻の娘」。犯人はなぜ姿を消すことができたのか、ラストの落としどころに唸る、真備シリーズ「流れ星のつくり方」。注察妄想の気がある女性との関わりで、人生の歯車が狂っていく男の運命を描いた「熱帯夜」。そしてマイベストの「嘘をついた」は、死ぬ手前の人間の魂が体から遊離するという臆説を、実に巧みにストーリーに生かした秀作。

2016/10/23

nanasi

短編が七つ収録されています。カバーデザインはタダジュンさんです。個人的には吉来駿作さんの「嘘をついた」と小路幸也さんの「最後から二番目の恋」が好きです。

2014/01/03

りゅう☆

霊能力者だが刑事としての葛藤に悩み真実に辿り着く有栖川さん、真備シリーズ、少年の病気が明かされ「なるほど!」と驚かされた道尾さん、Rって誰?気になるが分からない石田さん、彼女の狂気さがイマイチ分からなかったが返ってホラーめいてた鈴木光司さん、結果嘘となり悲しい事実に直面するも光が見えた吉来駿作さん、獏との会話が誰とだか混乱したが、いい人生で幕を閉じたねと穏やかな気持ちになれた小路幸也さん、地蔵助の見る世界に神秘さや友達想いの深さを感じるも狂気も味わえた恒川さん。死者が軸にあるけど、全体的に優しさを感じた。

2016/04/07

モルク

7名の名作家さんたちによる死をテーマとしたアンソロジー。小路幸也さんの「最後から二番目の恋」は氏の短編集にて既読であったが、やっぱり好きだなぁ。そして一番のお目当てであった恒川さんの「夕闇地獄」は、氏らしい世界観であふれる。妖と暗闇の幻想的な世界が広がり、一瞬にてその世界に引き込まれてしまった。

2019/09/08

アッシュ姉

お目当ての恒川さん「夕闇地蔵」が断トツで素晴らしかった。世界観の広がりや物語の深みが圧倒的!ラストを飾るにふさわしい幻想譚。瞬時に異世界に惹きこまれ酔いしれ彷徨った。アンソロジーだと恒川ールドの魅力がより際立つようでファンとしては嬉しい。道尾さんも切れ味鋭く面白かった。以下、ちょこっとレビュー。有栖川さん=意外にあっさり、道尾さん=さすがお見事、石田さん=どんだけ仲良し、鈴木さん=難解、吉来さん=最近多いネタ、小路さん=かぶってる、恒川さん=色彩が浮かび広がる光景に見とれてしまう、恐ろしくも美しい眺め。

2019/08/21

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