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本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)

本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)

本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫)

作家
大塚ひかり
出版社
新潮社
発売日
2018-04-27
ISBN
9784101205175
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本当はエロかった昔の日本 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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佐島楓

なぜ江戸時代に男尊女卑が進み、作家が男性ばかりになってしまったのかという謎が残る。

2018/05/13

鱒子

古典から考察する日本のエロス。源氏物語はエロいという話はよく聞いていましたが、どこがどうエロいのか分かりやすく解説していただきました。納得。一番のビックリは東海道中膝栗毛の弥次さん喜多さんがカップルだった事です!BLというよりも両刀… 巻末対談は まんしゅうきつこさん。笑いました。

2018/06/11

tomi

「本当はひどかったー」で古典文学をユニークな切り口で繙いた著者の今作のテーマは「エロ」。「古事記」の昔から性におおらかだった日本人だが、母系社会だった平安時代から父系社会になり男尊女卑の考えが広まった江戸時代ではエロの質が変容する。他にも男色についてや処女の意識の変化などが多くの文献をもとに考察されている。巻末のまんしゅうきつこ氏との対談でも「放っておくと大体エロい方、エロい方へといくのが日本の特徴」と語っていますが、タイトルのように過去形ではないですね。

2018/05/21

rico

日本の古典文学を読み解くには「エロ」への理解が必須ということ。学校ではここを避けるから気の抜けたビールを飲んでるようなもんで、美味しさがわからなくなる。「エロ」は命の源。神様たちは洋の東西を問わずスケベだし。宗教や戒律が緩かったから日本ではメインストリームで生き残ったんだろう。楽しく読みつつも、時代が新しくなるにつれ権力や暴力と結びつき、陰惨な様相を呈してくるのを見ると、何ともイヤな気分になってくる。今も色々な形の性暴力は続いているし。おおらかに「エロ」を謳歌できる世界は神話の中にしかないのかもしれない。

2019/01/09

びっぐすとん

110円本。一体何度「エロい」という言葉が出てきただろう。確かに日本人ってエロ好きかも。おじーちゃん、おばーちゃんも結構ウヒャウヒャ言いながら下ネタ言うよね。平安時代にもあった「貧困女子」と「草食男子」、おおらかに性を楽しめる時代こそ実は心身、社会どちらの面から見ても健康なのかもしれない。下品、侮蔑、虐待に繋がりがちなエロを優雅に最高文学にまで昇華させた紫式部のエロ描写は流石に品がいい。やっぱりエロはほんのり匂わせる位がいい。生々し過ぎるのは興ざめだ。想像する余地が必要だと思うのよ。河童モノって・・・💦

2021/02/14

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