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花びらめくり (新潮文庫)

花びらめくり (新潮文庫)

花びらめくり (新潮文庫)

作家
花房観音
出版社
新潮社
発売日
2016-09-28
ISBN
9784101205816
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花びらめくり (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ミカママ

【読メエロ部】文豪へのオマージュ官能集。いちばんヒリついたのは、おんな同士、おとこ同士の物語。存分に充電させていただきました(笑)「自分をただ欲しがり、それを隠さない女に惹かれてしまう」φ(._. )メモメモ

2017/01/22

おしゃべりメガネ

見事な花房観音さまワールドがド直球のエンジン全開で展開されている短編集です。花房さんのお得意とする官能かつ妖しい世界観がこれ以上ないくらい見事に展開され、ただ単にイヤらしさだけが残らないとこが作者さんのスゴ腕なトコなのではないでしょうか。官能小説ならぬ官能文学をここまでガッチリと書き上げ、そして築き上げている功績はもっと称えられるべきなような気がします。「ただのエロでしょ」と言われると身も蓋もないのですが、花房さんワールドはただのエロで片づけてほしくない特有の‘ニオイ’が漂っているのです。ご馳走様でした。

2016/10/10

starbro

花房観音は、新作中心に読んでいる作家です。純文学文豪官能短編集、一気読みしました。文豪の名作にエロスの匂いを感じ取り、著者の妄想を膨らました作品集です。オススメは谷崎潤一郎にインスパイアされた「卍の女」です。各文豪の純粋なファン、原理主義者に、著者は『ビッチ』呼ばわりされるかも知れません(笑)【読メエロ部】

2016/11/18

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

読友さんもちらほら読まれていて、ずっと気になっていた花房観音さん、初読みです♥。ですが、想像していたのとはちょっと…。短編5作品とも、何だか唐突感があるなあと思いながら…。あとがき読んで分かったけど、どれも文豪の作品のオマージュとのことで一癖あるものばかり。もっと普通でも全然OKなのですが。次は、ノーマルエロな花房作品を読んでみますかな(*^^*)

2021/08/21

新地学@児童書病発動中

芥川龍之介「藪の中」などのような文豪の小説を本歌取りした官能小説集。裏表紙に「あなたの欲望の蓋を開ける艶やかな官能短篇集」とあるが、艶やかさよりもざらつきを感じた。確かにエロチックな場面もあるのだが、それよりも男女の仲にあるやりきれなさや、すれ違いを描く要素が強い。一番の好みはホラー小説的な「片腕の恋人」。川端康成の「片腕」を元にした鬼気迫る短編で、不気味なところがある。同時に、好きな男を思い詰める狂おしいまでの女性の情念が、切なかった。

2018/02/21

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