私のことならほっといて (新潮文庫)
私のことならほっといて (新潮文庫) / 感想・レビュー
nemuro
帯に「日常と異常の狭間に佇む七人の女性たち」とあって、表題作のほか「歓びのテレーズ」「薄紅色の母」「匂盗人」「六本指のトミー」「片脚」「あなたの惑星」を収録。映画「猿の惑星」も想起させる(気がしないでもない)「あなたの惑星」が特に好きだ。著者の小説を初めて読んだらしい川上弘美氏が「解説」で、冒頭から「びっくりした」「なんだか、すごい、これは」を連発していて、彼女をしてそう感じさせるのだなぁと驚いた。「8年間のOL生活ののち、専業主婦に」に始まる著者略歴も何やら潔い。極めて個人的に、俄かに注目の作家である。
2023/03/27
優希
日常と異常の間に堕ちた人たちを描く短編集でした。どの短編も官能的でありながら、SF、ホラー、ファンタジーといった様々な色彩があって引き込まれました。幻想譚のような香りが漂っているようにも感じます。ほのかなエロスの香りに酔いました。
2024/10/14
ミーコ
初読みの作家さん、タイトルが好きで借りました。色んなテイストが入っていました。後半になるほ気持ち悪かったり、そんな事ある⁇な話が多かったです。最初の話が好みかな⁇
2023/02/23
ピロ麻呂
「甘いお菓子…」とはまた違ったテイストでよかった。SFやホラー要素もあり、田中兆子さんって幅広いジャンルの作品が描けるんだ…スゴい😊
2022/12/01
ちーちゃん
不思議な世界観…別の星に行ってきたようなドキドキザワザワ一気読み。解説は川上弘美さん…私にとって2人はなんだかトテモニテイル…あり得ないのに爽快でなぜか大好きでハマっちゃう作品と置いてきぼりにされて何なんだの作品に両極端で。今回はハートを引っ掻かれて置いていかれた気がする…☆(日常と異常の狭間に迷い込んだ7人を描く短編集)本当にそうだった…引き込まれたのは「薄紅色の母」「6本指のトミー」そして何といっても「片脚」「私のことならほっといて」は衝撃…でも分かる気がして。「あなたの惑星」には付いていけなかった
2023/04/14
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