電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫)
電車をデザインする仕事: ななつ星、九州新幹線はこうして生まれた! (新潮文庫) / 感想・レビュー
扉のこちら側
2016年1014冊め。電車のデザイナーなる仕事。当然そのような仕事が世の中にはあるのだろうけれど、あまりにも自分の生活からかけ離れているので一体どのような仕事なのかと興味深く読んだ。かけ離れているとは言っても、数えきれないほど乗っている電車であるので、関わりはあったわけである。プロフェッショナルから注目ポイントを教えてもらうと、次に電車に乗るのが楽しみになる。そしてこんな豪華な電車でいつか旅してみたくなる。
2016/11/27
saga
JR九州の特急列車のデザインで知った三戸岡氏の著作。前半はデザイン全般、後半に「つばめ」や「ソニック」など個別の列車デザインに関することを配した構成。JR九州のコンセプトであるD&S=デザイン&ストーリーという考え方が素晴らしい。基本的には観光列車に傾注しているJR九州だが、九州新幹線も含めて、乗客がゆったりと過ごせる座席数というデザインで列車を運行するというのは、経営的にアリなのだ。もし首都圏の特急列車で同じようなデザインがされたら、例え自由席がなかったとしても私は受け入れることができそうだ。
2018/08/24
リキヨシオ
日本初のクルーズトレイン「ななつ星」や九州新幹線「つばめ」などデザインを手掛けたデザイナー・水戸岡鋭治氏の仕事の流儀!鉄道車両という公共空間デザインを通じて人の人生にとってのデザイン力の大切さが語られる。公共デザインで重要な「予算」「スケジュール」「技術」の三要素、そんな仕事を円滑に進める為に必要な「比較をしない」「不都合を受け入れる」「対立構造は作らない」という基本的原則。デザイナーを志す人だけではなく社会人を目指す若者や部下を抱える上司達にもおススメしたい1冊!一度でいいから「ななつ星」に乗りたい。
2017/03/29
ぜんこう
前半部では、デザインやデザイナーに関する水戸岡さんの考え方を書かれていて、後半部はJR九州を中心としたデザインを手がけた列車などの説明。 TVで見るだけなんですがJR九州の列車を見ると嬉しくなります。 水戸岡さんのデザインと、それを受け入れるJR九州との見事な融合なんでしょうね。 九州に行きたい!
2016/12/16
Tomoichi
鉄道に興味のない人でも水戸岡さんのデザインした車両をTVなどで観たことがあるんじゃまいかな。そんな水戸岡さんのデザイン論。叩き上げデザイナーだけあってスタイルは違うけど安藤忠雄と同じ匂いがする。デザイナーは芸術家ではない。その通りです。
2021/07/11
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