あの夏の正解 (新潮文庫)
あの夏の正解 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ケイ
作者は桐蔭高校野球部出身。彼が3年になる年の1月に阪神・淡路大震災があった。夏の甲子園の開催を危惧しながら野球の練習をしていた彼は、結局その夏の甲子園をベンチですごした。その作者が、コロナ禍が始まった2020年の夏の開催されなかった甲子園について思い、石川の星稜高校と愛媛の済美高校を取材したもの。星稜高校は県内大会の決勝で負けたが、甲子園で行われる限られた数の試合のひとつに出場できた。ググって知った星稜の内山くんのその後に安堵した。彼らの声とともに、圧倒的に強かった履正社の生徒たちの声も聞きたかったな。
2023/12/10
涼
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/08/post-9f875c.html 今年は元通りの形で、大会がスタートしました。
2023/08/07
ぼっちゃん
2020年コロナ禍により夏の甲子園が中止となり愛媛済美高校、石川星稜高校の選手、監督に取材したノンフィクション。甲子園出場と関係がない代替大会であれば部を辞め次のステージを目指そうとする部員、また勝利にこだわらず、3年生中心にメンバーを組む方が良いのかなど葛藤がよくわかる。控え選手、レギュラー選手、指導者それぞれの立場が違うので、一人一人がで正解は何だったのか見つけるしかないのだろうな。
2023/03/26
綾@新潮部
ノンフィクション。コロナ禍の2020年、春のセンバツも夏の甲子園も中止が決定された。愛媛の済美、石川の星稜の監督と野球部員たちはどう思い、どう行動したのか……を野球強豪校の野球部に所属していた早見和真さんがインタビューしている。野球部員たちの考えていること、発した言葉に驚きもあった。ただTVを観て応援しているだけの自分などはやはり「かわいそう」という思いがどこかにあったが、そうは思わないでほしいという部員たちの言葉はやはり大人だ。甲子園交流試合での球児たちの笑顔の理由もやっとわかった気がする。良書。
2022/12/07
カブ
2020年、新型コロナ感染症の感染拡大によって中止となった、春と夏の甲子園大会。愛媛県の済美高校と石川県の星稜高校の野球部に密着したノンフィクション。自分たちではどうしようもない状況に高校球児たちはどう向き合ったのか。大人たちは彼らをどう導くのか。後に振り返るための記録。
2022/07/16
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