機巧のイヴ 帝都浪漫篇 (新潮文庫 い 130-3)
機巧のイヴ 帝都浪漫篇 (新潮文庫 い 130-3) / 感想・レビュー
starbro
先日読んだ『新世界覚醒篇』に続いて、漸く第三部『帝都浪漫篇』を読めました。以前の雰囲気に比べると、大正浪漫的でライトな雰囲気でした。また主役が伊武ではなく、金髪碧眼の機巧人形ナオミのような気がしました。とりあえず三部作完結ですが、第四部以降もありそうな終わり方です。
2020/06/17
佐島楓
史実に並走する設定とスチームパンク感が面白くてここまで読んできた。3部作は終わったがまだまだ完結しそうにない。今後時代の流れからして大戦の波乱が待ち受けているのだろう。楽しみに待っていたい。
2020/02/18
ヨーイチ
新世界覚醒篇と本作を続けて読む。言い尽くされているがロボット物、異世界物でアクション・娯楽要素が満載。IC基板、チップでは無く歯車とかゼンマイで知能もある生き人形が存在するって発想で勝負有り。小生的にはSFって括りはしたくない。かと言って魔法や超能力が出てくるわけでもない。こう云う設定に落ち着かざるを得なかったのではないか。想像だが最初の伊武が好評だったので、二作目以降が企画されたって気がする。別な物と考えれば「作者がすっ飛ばしている箇所」も気にならなくなる。続く
2020/03/28
ざるこ
前作から二十数年後。引き続きフェル女史や八十吉が登場。イヴは八十吉の養女として女学校に通っている。ほのぼのとした人間らしい暮らし。でも大地震を機に一変。政府内の軋轢、差別、暴力に次ぐ暴力。死が間近過ぎて目を背けたくなる。前作もだが人間の卑劣で醜悪な部分がこれでもかと描かれ開き直った悪党の恐ろしさに戦慄する。だからこそイヴの純粋さが際立つのかも。読後数日経つけど未だ林田の変わり果てた姿が頭から離れない。数々の親しい人たちを見送ったイヴ。寂しいけど納得の結末。アンドロイドに囲まれた未来の続編を切に望みます。
2022/09/06
ひさか
電子雑誌yomyom vol.52(2018年10月号)〜58(2019年10月号)連載。2020年2月新潮文庫刊。シリーズ3作目。1作目のピリっとした短編世界を期待していたのですが、長編で、2作目新世界覚醒篇のノリでした。並行世界とファンタジーという要素で展開する独自性の高い世界は、同調するのが難しかったです。
2021/01/26
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