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螺旋の手術室 (新潮文庫)

螺旋の手術室 (新潮文庫)

螺旋の手術室 (新潮文庫)

作家
知念実希人
出版社
新潮社
発売日
2017-09-28
ISBN
9784101210711
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螺旋の手術室 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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zero1

医師しか書けないミステリー。450ページを超えるが一気読み。教授選出馬予定だった医大の准教授が術中死。引退間近の教授も死に、教授選でのライバルも殺されていた。息子の外科医、裕也が調査を始める。彼には結婚を控えた妹が。謎の「キツネツキ」とは?真相が多重構造になっており、さすがにこの結末は予想できず。読んでいて保険の「逆選択」を思い出した。疎遠になっていた兄妹の人情話は上手く読者を惹きつける。題名の意味はとても重要。ツッコミどころもあるが、前に読んだ「仮面病棟」や「時限病棟」より高く評価したい。

2019/07/23

三代目 びあだいまおう

すごい話だった。著者にしか描けない、いや、発想さえできないだろう哀しく切ないストーリー。優秀な医者である父親が簡単なはずの手術を受けて死んだ。同じく医師である息子は医療ミスを疑った。やがて息子は、医大の教授選に纏わる不穏に気付き独自に調べ始める。息子の視点で語られる展開は、正直前半の冗長さに苦戦した。しかし後半になるに従い、予測外の展開が拡がりを見せ、定められし過酷な運命の哀しさと、大きな愛に同情した。病巣を全て取り除かんとする手術室、なるほど『螺旋の手術室』は作品の本質を表す唯一無二のタイトルだ‼️🙇

2020/11/24

こーた

作家は現役の医師だそうで、オペのシーンなどはたしかにドラマを見るような臨場感がある。リアルなのではない。ドラマのように、である。わたしたちの思い描く医師像、というのがある。それはフィクションの世界の、極端に戯画化された虚像なのだけれど、繰り返し描かれると、だんだんとそちらが本物のようにおもえてくる。そして実際の医師たちも、そう振る舞うのが正しいと考えるようになる。現実がフィクションに飲み込まれていく。本物の医師が描くなら、もっと地味でも現実に引き戻すような、実像のある物語を読みたい、とぼくはおもう。

2019/11/06

mmts(マミタス)

簡単なストーリー。死ぬほど憎んでいる父が簡単な手術なのに亡くなった。手術した息子は死んだ原因を暴くために奮闘する。詳細なストーリー。舞台は純正医大。教授選に立候補した冴木真也は術中死した。本来、手術自体は簡単なのに死因は不可解だった。手術には冴木真也の息子・冴木裕也が参加した。以降、教授選に立候補したメンバーは殺人事件に巻き込まれる。冴木真也の息子・冴木裕也は真相を究明し謎を解明する。ストーリーのキーパーソン。家族愛。ハンチントン舞踏病。感想。真犯人の意志の強さにビックリ仰天。ハンチントン舞踏病は初見。

2017/12/30

SJW

「神酒クリニックで乾杯を」シリーズのような医療ミステリーサスペンス。ハラハラドキドキのバイオレンスアクションも多いので活劇好みの方にはお勧め。自分としてはレオやクロが登場する動物死神シリーズの方が好き。知念さんはドクターだけあって詳しい医療現場の記述によりストーリーにリアリティを持たせているが、犯行の動機については現実離れしていて、少し納得がいかない。

2018/02/21

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