蟻地獄 (新潮文庫)
蟻地獄 (新潮文庫) / 感想・レビュー
ナルピーチ
作家・板倉俊之の描く超弩級のエンタメ作品はめちゃくちゃ面白かった!ヤクザが経営する闇カジノでイカサマをしくじった孝次郎と修平。修平を人質に取られてしまい、解放の条件として5日で300万円を用意しなければならなくなった。孝次郎は必死にカネの調達へと奔走していくのだが…。樹海、廃病院と読み手を飽きさせる事なく緊張感を持たせた筆致で場面を展開させていく上手さ。根本にあるのはコント師としての技量と実力があるからに違いない。人生のドン底からもがいて、足搔いて、這い上がろうとする登場人物達の生き様を堪能できる一冊だ。
2022/02/23
ma-bo
芸人インパルスの板倉さんの著書。普段コントのネタを書いてる方らしく冒頭の描写から物語が転がり始める導入部分が上手く引き込まれる。解説の道尾秀介さんは小説の設定は読者に『それは有り得る』と思わせることができたら、それでいいんですと書かれている。そんなわけないだろうと言う感じと現実的な感じの塩梅が絶妙で面白かった。 現代版走れメロス+カイジ風味!💦
2020/05/11
優希
面白かったです。次々とどんでん返しが繰り返されるのにドキドキさせられました。余計な描写がない分、物語の本質を楽しめたような気がします。
2021/02/13
Junichi Yamaguchi
『奇跡の蟻』… 板倉さん初読み。 疾走感のある作品。 いやぁ、芸人さんは文才のある人が多いのかな⁈ デビュー作が他の作品らしいので、探さなくては。。
2018/03/04
きっしぃ
闇カジノでのイカサマがバレて、怖い人に親友を人質に取られた二村。5日後に300万円どうやって用意する…!?まるで走れメロス。お金のために死体から目玉を調達しようなんて、どんな発想なんだ…とついていけない部分もあり、本筋以外の話が多くてちょっとだれた感は否めない。最後の最後で伏線回収されのどんでん返しは面白く、オチは良かった。もうちょっとコンパクトだったら、エンタメ小説としてもっと良かったかなー。
2018/04/04
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