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いっぽん桜 (新潮文庫)

いっぽん桜 (新潮文庫)

いっぽん桜 (新潮文庫)

作家
山本一力
出版社
新潮社
発売日
2005-09-28
ISBN
9784101213415
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いっぽん桜 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ともくん

やはり、江戸人情ものを描かせたら、山本一力の右に出るものは、いないのではないか。 ただ、いかんせん、短編集だと、一つ一つの話が中途半端になっ てしまうのが残念。 一つ一つの話を長編で読んでみたい。

2019/05/15

Smileえっちゃん

桜、萩、スイカズラ、あさがおに託した4話からなる短編集。短編でも、どれも内容がしっかりしていて良かった。仕事一筋で、娘に構ってやれず一本の桜に気持ちを託す父。奉公先の井筒屋で42年間、熱意と実績に自負を持ち、働いてきた自分が勇退の形で辞める事に…受け入れられない気持ちが伝わってくる。「萩ゆれて」土佐藩士、父の無念を晴らさず魚屋になった息子。「スイカズラ」父から娘に託したひな人形。「芒種の朝顔」舅が嫁を思いやる気持ち。繋がっているのは相手を思いやる心根。山本さんの人情もある作品。中で「萩ゆれて」が好きでした

2023/08/23

ぶんこ

毎年咲く桜ではないのって、なんだか淋しいと思ってしまいました。 多分深い意味があっての設定なのでしょうが、私には判らなかったのが恥ずかしいです。 大雨で床上浸水して困っていた時に助けに来てくれる・・・思わずグッときました。 普段は素っ気なかったり、意思の疎通がまずくて喧嘩する仲でも、万が一の時には駆けつけてくれる人情こそ本物ですね。 日本一のお雛様、見るのが怖いようですが、親心には頭が下がります。 短編4編。 全てに親心がジ〜ンと現れていました。

2015/02/13

はつばあば

人生を語るに、人情を語るに花を例えて物語りが運ばれる。今も昔も男はリストラや困難を耐えて、その日その日を乗り越え支えてきてくれた。人情とはずっと日本人が持ち続けてきたもの。親、亭主そして周りのみんなに感謝しながら読了。

2015/02/05

タイ子

一力さんの時代小説。その中にはどれも人情、愛情、友情が温かく人生を問うように書かれているので読後感が気持ちいい。本作も4つの短編になっていて、どれも4種の花がそれぞれに主役たちの人生を見守るように咲いている。 リストラで早期退職勧告(今で言う)を受けた大店の番頭の話は身につまされるが、ラスト前一行の言葉がスカッ!とさせてくれる。何年前の本であっても時代小説には今があるからいつ読んで胸にストンと落ちるからいいですね。

2017/11/19

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