ミトコンドリアのちから (新潮文庫)
ミトコンドリアのちから (新潮文庫) / 感想・レビュー
たぬ
☆3.5 難しかった。でも退屈ではなかったから途切れることなく読み切ることができた。まあ本気で理解したいなら傍らにノートを置いてこまめにメモらないとね。寿命も病気も遺伝子によってあらかじめ決まっていることがけっこうあること。腹八分目どころか六分目が長生き(しかしそうなると「小太り体型が長生き」説はどうなるんだろう)。水素水(笑)。などなど。
2021/03/30
イノ
ほぼ全ての生物の中で取り込まれていて最早切り離せない存在のミトコンドリア。でもよく知らない。 内容も発見の歴史から仕組み、老化やがんや活性酸素といった健康について。好気・嫌気性の細胞の関係や世にも珍しい電気→化学エネルギーに変換ができると思わずうなる。さらに氷付けの男(アイスマン)や女性側の遺伝子しか残さない性質から人類の起源を特定したりと壮大な話もある! 終盤ではミトコンドリアが関係するフィクションも紹介されてるし、情報量が多すぎてまた別の本で再読したい。
2017/02/22
夜の女王
☆☆☆ ミトコンドリアがいかに生命維持に深くかかわっているか、分子人類学で大きな役割を果たしたかを10章にわたり解説。ANPKとかヒドロキシルラジカルとか、頭痛がしてきそうな化け学系言葉と格闘しながら読了したが、言葉の方は全て頭の中をスルー。文系人間としては、化学・医学的な部分より、科学史・分子人類学的な章の方が興味深かった。酸素というものが、元々生命体の敵だったのという点が意外で面白い。生命が危ういバランスの上に成り立っていることを再確認。安易なサプリ摂取は危険。でも、安全なメタボ対策薬は欲しい・・・
2014/07/23
赤い熊熊
ミトコンドリアが何しているところなのかということを、詳しく説明されている本。なので、代謝の仕組みがタンパク質の名前をあげながら詳説されているので、はじめはやや読みづらいのですが、一般読者向けの本としては、ミトコンドリアについて一通り学ぶには良い本だと思います。この後、ニック・レーンの本を読みながら、分厚い細胞生物学の本で代謝についてちゃんと勉強してみようと思います。
2018/02/23
hit4papa
タイトルは中高生向け生化学読本のようですが、ミトコンドリアの構造とメカニズムから、科学者列伝、老化、ミトコンドリア病、人類の起源、生命進化までを敷衍するなかなかハードな内容です。ミトコンドリアのことならこの一冊でOKです!
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