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あきんど 下巻: 絹屋半兵衛 (新潮文庫 こ 29-5)

あきんど 下巻: 絹屋半兵衛 (新潮文庫 こ 29-5)

あきんど 下巻: 絹屋半兵衛 (新潮文庫 こ 29-5)

作家
幸田真音
出版社
新潮社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784101217253
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あきんど 下巻: 絹屋半兵衛 (新潮文庫 こ 29-5) / 感想・レビュー

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藤枝梅安

再読:井伊直弼が彦根藩主となり、時代は一気に幕末へと雪崩落ちて行く。時代背景と人物描写、さらに当時の役人の体質や経済状況を描き、物語として非常に厚みを持っている。それぞれ弱さを持ちながら懸命に生きて行く登場人物たちにもリアリティがある。焼き物への執念、商人の誇り、役人の横柄さ、政治への不信など、現代にも通ずるテーマをいくつか並行して取り扱い、有機的に結びつけることに成功している。久しぶりの★5つの小説。読んでいる方が少ないのが意外だ。ま、この作家の作品は多少クセがあるから、仕方がないのかもしれないなぁ・・

2011/05/05

なにょう

幸田真音さん畢生の大作じゃああるまいか。★無念、悔しさ。部屋住みから一転、天下を牛耳る大老に転じた井伊直弼。時は風雲急を告げる。敵対する者には厳しく対峙して、開国の道に先鞭をつけるも。桃の節句、雪の日にあえなく命を落とす。国許では、絹屋半兵衛、結局は窯を藩に召し上げられる。それではと焼き物の販路開拓に精を出すが。優れた品はお殿様に召し上げられ、半兵衛には余り物しかまわってこない。時は流れ……★著者がしっかりみっちり仕上げた本作。歴史に埋もれた人々、品々を思う。

2020/11/29

あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ·天久鷹央·かくりよ·多聞くんと続々アニメ最高です!!(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)

彦根藩。

2017/09/28

千日紅

半兵衛が心血を注いだ窯は、彦根藩に召し上げられた。半兵衛は嘆願書を提出し、一縷の望みに賭ける。接収は、無償か有償か、代償はあるのか、役人との最後の大勝負が始まる。一方、井伊家十四男の鉄三郎が直弼として藩主となった。時は幕末の動乱期、譜代筆頭井伊藩は否応なく歴史の奔流に呑み込まれていく。近江商人と藩政の衝突を通して壮大な人間ドラマを映し出す傑作歴史巨篇。

2020/02/11

藤枝梅安

◆江戸末期、井伊直弼が彦根藩主となり、時代は一気に幕末へと雪崩落ちて行く。時代背景と人物描写、さらに当時の役人の体質や経済状況を描き、物語として非常に厚みを持っている。 それぞれ弱さを持ちながら懸命に生きて行く登場人物たちにもリアリティがある。焼き物への執念、商人の誇り、役人の横柄さ、政治への不信など、現代にも通ずるテーマをいくつか並行して取り扱い、有機的に結びつけることに成功している。

2009/02/25

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