日銀券 下巻
日銀券 下巻 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
「底なしだ!為替もレートが消えたままだ…」「債券先物、ストップ安です!」まさか!?米国債が格下げされた!狙われているのは日本市場なのか?ディーリング・ルームのモニターは沈黙し、暴落の扉が開いた…。明日にも起こりうる金融危機をシミュレートし、その突破口を提言。「週刊新潮」連載時より市場関係者の間で話題騒然。
2004/11/26
Totchang
上巻で疲れ果て間を空けての下巻着手です。生きている以上経済について門外漢であってはならないのでしょうが、国を動かすという壮大な経済ドラマは用語を追うのも大変でした。日銀副総裁の芦川笙子の姿に胡散臭さを感じていたのですが、それも作者の狙いだったのでしょうか。読み終えてみれば彼女は日本経済を救ったジャンヌ・ダルクだったかのようです。2019年11月には109円くらいだったドルが1年を経て103円台になっています。大統領選も決着がついたのについていないような状態で、先行きの不安はいつになっても解消できません。
2020/11/21
miraiocoo
最後にストリーが全てつながったって感じがしました。 途中では進展が イマイチの感じだったがやっとモヤモヤが取れたって感じの一冊でした。 誰かが書いていた通り下巻から上巻へ読んだのがわかりやすいかな。
2020/04/18
BluePlanet
★4.5(3.30) 2004年10月発行。なかなか読みごたえがありました。経済小説でありながら、恋愛小説でもあり・・・それも日銀の女性副総裁と日銀審議委員の恋、いや恋とまでは言えないのかな。ただ二人の最初の南アフリカでの出会いは、芦川笙子により仕組まれたものだったとは。それも本当にあり得そうな国際的な秘密結社が裏で動いていたような・・・。最後まで読んで全てが結びついてくるストーリーの展開は面白かったですね。ただ、金融の知識のない人にとっては、あまり楽しめないかも。今から15年前に書かれていたんですね。
2019/06/09
Masato
幸田先生得意の経済小説ですが、日銀副総裁に抜擢された謎のアラフォー女性 笙子の登場でミステリアスに展開する。ハニートラッパーなのか切れ者政策者なのか?僕が中井さんなら完全に翻弄されて腑抜けおじさんになってるなぁ。世界金融の正常化というスケールの大きさに浪漫がありました。日本、頑張れ!
2019/05/12
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