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ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

ベルリン飛行指令 (新潮文庫)

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
1993-01-28
ISBN
9784101223117
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ベルリン飛行指令 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

日米戦争直前の1940年。欧州ではナチスドイツが空軍の航続力不足により英本土上陸作戦を延期。ヒトラーは中国戦線で驚異的な戦果をあげる同盟国日本の新鋭戦闘機を知る。三国軍事同盟により、ドイツは日本に新鋭戦闘機「タイプ・ゼロ」こと零戦の提供を求める。独ソ関係に暗雲漂い、日本は英領を突破する南方ルートを選択。零戦はベルリンを目指す。給油地とルートを綿密に調べ進む様子は、吉村昭氏の「深海の使者」を思い出す。あまりに遠く同盟国とは言え連携出来ぬ日独に前途の暗雲を見る。英領のアジアや中東の様子も知れて興味深い冒険物。

2019/01/14

koba

★★★☆☆

2015/03/28

ふじさん

20数年ぶりの再読だが、無条件で面白い。佐々木譲の戦争三部作の1冊目。二人の戦闘機乗りが、極秘任務で東京からベルリンまで零式戦闘機で飛行するという冒険譚。安藤大尉は、飛行士としては超一流だが、混血児で抗命の疑いをもたれているはみ出し者で破格な戦闘機乗り、一方の乾一空曹も飛行機整備員から戦闘機乗りになった苦労人で二人の信頼は厚い。張り巡らされた包囲網の下、ひたすらベルリンを目指す。史実や零戦に関する情報をきちんと押さえ、地理的にもベルリン、デリー等、大きなスケールで話は展開するので興味は尽きない、面白い。

2024/02/01

zero1

これぞ男のロマン!歴史に【もし】は無い。でも小説の中にならその【もし】を表現できる。久しぶりに再読。二機の零戦は、何故ベルリンを目指したのか。読んでいてワクワクするのは作家の技量が抜きん出ているから。500ページを超える大作でも飽きることはない。中継地点での非協力的な態度にトラブル。彼らは目的地に無事、到着できるのか?長距離飛行が可能な零戦だからこその設定。そして二人のパイロットを描けている点も高く評価したい。この作家は警察シリーズが有名だが、それだけじゃない。レビューの少なさが残念。続編あり(後述)。

2020/07/28

射手座の天使あきちゃん

◆読友さんお勧め本◆ 久々にかっこいい男達が沢山登場する小説を読みました! 日独伊三国同盟締結により英国との関係が緊張の度を増す中、二人の型破りの飛行機乗りが零式艦上戦闘機2機をインド-中東経由でベルリンまでの空輸に挑む冒険活劇です 安藤・乾の主役二人も魅力的ですが、脇役の大貫少佐と山脇さんがいい味出してましたねぇ(笑)

2012/12/29

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