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ストックホルムの密使(上) (新潮文庫)

ストックホルムの密使(上) (新潮文庫)

ストックホルムの密使(上) (新潮文庫)

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
1997-11-26
ISBN
9784101223155
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ストックホルムの密使(上) (新潮文庫) / 感想・レビュー

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koba

★★☆☆☆

2015/05/21

ふじさん

ドイツのベルリンが陥落した第2次世界大戦末期、孤立無援となった日本では、沖縄が陥落し本土決戦が現実となる中で、日本政府はソ連の仲介による終戦工作を模索する。そんな中で、スウェーデンに駐在する海軍武官・大和田市郎は、日本に止めを指す連合国側の極秘情報を入手した。日本が滅亡する前に、その情報を軍部時上層部に伝えるべく2人の密使をスイスに送った。終戦間際のヨーロッパと日本の戦争の状況を関わった人々の姿を通して描いた迫力満点の戦争巨編、息つく暇なく一気に読み切った。面白い、下巻が楽しみだ。再読だが読み応えあり。

2024/04/13

射手座の天使あきちゃん

◆読友さんお勧め本◆ 佐々木譲さんの第二次大戦秘話三部作その3 戦争末期、ストックホルム駐在武官大和田は対日ロシア参戦計画・原爆開発計画やスウェーデン王室の終戦調停提案など日本にとって重要な暗号電を送り続けるが・・・ パリ・ベルリン・ストックホルムと舞台を移しながら、当時の日本人には珍しい素敵なダンディー森四郎が登場、胸のすくような活躍を見せてくれます(笑)。  えっ、上巻のラストでようやく密使として旅立ちなのね? この先どうなるの、もう気になるぅ!!(笑)  

2013/04/20

ずっきん

『ベルリン飛行指令』『エトロフ発緊急電』に続く、第二次大戦三部作完結編。舞台は大戦末期。海軍省の伊達男・山脇(待ってました!)と、パリの不良邦人・森の二人を軸にした、日本の終戦工作をめぐってのエスピオナージ。前二作を凌ぐスケールと勢いで滅法面白い。史実の絡め方は絶妙で、虚構のぶちあげ感はもうヒャッハー級である。読み手は史実を知っているわけだが、それでも先が読めず、チャプターの日付けにただただ焦燥感がつのっていく。ページを捲る手は止まらない、止められない。あああ、これどうなんの!?クリフハンガーからの下巻へ

2020/05/28

NAO

ナチス占領下のパリでレジスタンスとの関わりを疑われドイツに連行された森四郎。日本が負けることは必至だとし、どうやって終戦までの段取りをつけるかを考察、工作する海軍の軍人たち。ナチスの手から逃がしたポーランド人の情報屋からソ連や連合国の機密情報を知らされ、何とかそれを日本政府に伝えようとするスウェーデン大使館武官。何人かの言動を通して、日本の敗戦が色濃くなってから終戦に至るまでの長い道のりが描かれていく。ヨーロッパの刻々と変化していく状況と、一つの考えに凝り固まった日本軍部のなんと対照的なことか。⇒

2023/08/27

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