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警官の血 下 (新潮文庫)

警官の血 下 (新潮文庫)

警官の血 下 (新潮文庫)

作家
佐々木譲
出版社
新潮社
発売日
2009-12-24
ISBN
9784101223230
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警官の血 下 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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遥かなる想い

下巻では、父と同じ天王寺駐在所に勤務する民雄、そして その息子 和也の日々を中心に、過去の事件の謎を追う。 それにしても 親子三代にわたる物語は 深くて重い。過去から 現代に繋がる血の 宿命のようなものが 厳粛に伝わる…そんな物語だった。

2020/12/16

Richard Thornburg

感想:★★★★★  祖父→父→息子へと3代にわたる警察官の物語。  時事的な事件や世風に関してはリアルタイムで体験している世代なので文字面だけでなく実感できました。  父のできなかったことを息子が成し遂げるシーンはなかなか印象的。  『何が正義で何が悪』かってのが一つのテーマになっていると思うのですが、早瀬(父)と対決するシーンでそれが顕著になりますね。  『悪』を裁くための『悪』は必要悪なのか?ってのもあるんですが、規模(あるいはスケール)のデカい組織犯罪を暴くためには『必要悪』も正義なんだなぁと。 

2022/02/28

ふじさん

安城民雄は、天王寺駐在所の駐在として、勤務することになり、父の清二の愛した町のために力を尽くす。立てこもり事件が発生するが、清二の身を賭した行為により、人質は無事保護され、犯人は逮捕される。息子の和也は、祖父、父と同じ道を選び、警視庁捜査四課の一員として組織暴力と対峙する彼は、密命を帯びた任務が与えられる。祖父、父親が追い続けた「男娼殺害事件」と「国鉄職員殺害事件」と清二の死の謎が和也の調べで次第に明らかになる。親子三代の警察官一家を描いた大河ミステリーであると同時に、新たな警察小説の可能性を開く傑作だ。

2022/11/02

再び読書

エンディングは意外な結末を迎えます。警察組織の冷徹な部分や、心の痛みが最後には印象となった作品でした。しかしながら、中盤より読み進めたくなるストーリーの展開はやはり、このミスで選出される事はある。

2012/07/05

青葉麒麟

民雄が漸く駐在さんになれてホッとした。三代目の和也は色んな意味で賢い刑事になったもんだ。職質にも向き不向きがあるんだなぁ。祖父の清二とは真逆の警察官な気がする。ドラマ版で佐藤浩市が演じた加賀谷は強烈な印象だった。

2013/11/11

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