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少年 (新潮文庫)

少年 (新潮文庫)

少年 (新潮文庫)

作家
ビートたけし
出版社
新潮社
発売日
1992-01-29
ISBN
9784101225111
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少年 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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神太郎

すごく全体的に爽やかな作品。映画とかだとヤクザもんのイメージが強いし、「なんだ、このバカヤロー」的な台詞回しな印象が強い(TVやら映画の印象のせい)ので本作に収録された3作品どれもビートたけしが書いたとはなかなか思えぬものだ。個人的には『おかめさん』が好きだ。歴史好きの少年が家出し、京都へ。そこでふとした所でヤンキーの少女ジュンと出会い…というボーイミーツガールものなんだけど、少し大人の階段を登る少年の姿と初々しさと爽やかさが何ともいいです。短い時間でサクッと読めてよかった!

2021/08/23

とち

たけしさんの本初読み。バイオレンスも毒もない綺麗で懐かしさを感じる小説たちでした。大人には取るに足らない事でも子供にとってはそれが全てであったり大事であったり。そんな少年たちから見た世界が鮮やかに描かれています。一番印象に残ったのは『ドテラのチャンピオン』の兄が激走する場面。その光景がもうありありと映像が浮かぶようでした。

2012/10/09

JUN

少年時代を思い起こす様なシンプルな短編が3作収録されている。彼の小説を読む度に感じるのは、他愛もないストーリーなのだが、笑いのツボは自分にはかなり相性が良いし、何よりもすごく読みやすく、読後感も爽やか。

2014/03/27

てんちゃん

薄い本なので、出張の電車移動中で読み終わるかなと気軽に着手。たけしさんの映画とは随分雰囲気が違うんですね。『少年』への憧憬とちくっと胸が痛むような悲哀。そんなものが、すっきり書かれていて、読後感のよい、いい作品でした。たけしさんは少年時代を書くことがお好きだとのこと。少年らしいピュアな感性を失わないたけしさんの原点をこの本で垣間見た気がします。中学生の課題図書にしたらいいのに、と思ったら、すでにそのように扱われていた様子。タレントさんの本は、気負いがない分、文章や主題がすっきりしてていいです。

2015/09/01

TSUBASA

東京、大阪、京都の少年を主人公にした短編3作。後に北野監督として少年青年を描いた名作映画を出したりしているけど、それより前のこの小説の時点でも彼らを上手く描いています。好きなことに打ち込んで、ちょっと悪いこともしてみたりして、嫌な奴がいて、他人から見れば小さいけれど自分にとっては大きな悩みを抱えてたりして。こういったノスタルジーって誰でも心の奥底で時々思い返したくなるものじゃないですかね。好きなのは京都まで歴史研究と称して家出してきた少年のボーイミーツガールを描く『おかめさん』。

2014/11/30

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