たけしの20世紀日本史 (新潮文庫 ひ 11-11)
たけしの20世紀日本史 (新潮文庫 ひ 11-11) / 感想・レビュー
金吾
○この頃のたけしさんはシニカルな見方をしながらも指摘は正鵠を得ているように感じます。学生運動においてテレビ報道のせいで、自分達が社会の中心になったと勘違いという見方や二世議員の評価等はその通りだと感じました。
2021/10/03
Baro
10年以上前に初読。たけしの軽妙な語り口で,日露戦争からサリン事件辺りまでの日本史が紡がれる。最終章「日本人がいなくなった」は,たけしの日本への愛情と嘆きが感じられて切ない気持ちになった。「手軽さがどんどん日本人をダメにしている」「貧がなければ品がなくなる」この本の単行本が発行されたのが平成8年。それから日本はよい方向に向かっているのだろうか。
2016/03/28
nobody
1932年の白木屋火災で女性がズロースをはくようになったと聞いても私などはそうかと思うだけだがたけしは違う。①それなら風呂屋の火事で女性は皆死んでないといけない②生死の瀬戸際にはたとえ素っ裸だろうと飛び出すに決まっている③デパート火災を用心してパンツをはく奴などいるか。言われてみればそうなのになぜ気付かなかったのか。この発想こそたけしの天性であり、またそれが笑いを齎すメカニズムも会得してるのだろう。たけし総理大臣待望論というと一面無責任の極みのように受け取られがちだが、たけしは目指そうとしなかっただけだ。
2020/02/15
KAYU
日本人ボロカスに言われとる的右寄りな本。もう、口うるさいおじいちゃんの愛ある説教だね。確かに、実家に帰って久々にテレビを見ると、大衆のそういう村社会的な閉塞感や思考停止感は禁じえなかったなぁ。そんな日本から距離を置きたくなっちゃう俺は、日本に対する愛みたいなものは無いんかな。歴史は知識として知っておけばよく、賞賛も嘲笑もする必要はないというスタンス。
2016/10/29
konosumi
ビートたけし氏の感情が溢れ出て書かれた日本史本で、歴史に対するモノの見方がおもしろかった。 過激な物言いで日本史の教科書にできる内容ではなかったけれど、本だからこそ書けたとも言える。 戦後復興に向けて頑張ってきた情熱を、今の日本は忘れつつあるけれども、もう一度取り戻してみたくなりました。
2023/06/24
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