仮面の国 (新潮文庫 ゆ 8-1)
仮面の国 (新潮文庫 ゆ 8-1) / 感想・レビュー
kaikoma
メディアが公然と後押しする形で、論客たちが自分と異なる主張や意見の持主を論破する番組が流行った時代ですね。私の好きな作家さんなので、日本を憂う気持ちを随分踏みにじられたと推察されますが、SNS時代の今なら、更に過激な扱いを受けたのではないかと。
2024/07/13
behappy
日本は仮面の国だ。まさに、この本のタイトルの通り。まず、日本国憲法9条2項。日本語としておかしい戦争放棄が書かれている。さらに天皇を憲法下における権力のない飾り物にした占領下憲法。2016年8月8日の天皇陛下のビデオメッセージの生前退位のご意向に反対する人がいる。天皇には人格、人権がないシンボルなのだと。。 現実に対し「目を開けて」対峙しない日本国民。これは戦後の憲法のせいだ。さて、この本であるが、現代日本の矛盾をあらわにした憂国の書である。是非読んでみてください。
kemonoda
柳美里さんの「怒濤のバトル・エッセイ集」。心配になるくらい戦闘的な内容ですが、この国の、この国の言論人の、「仮面」を撃つ柳美里さんの言葉は実に明快で共感できるものばかりです。(僕が基本的に柳美里さんが好きなので共感するということもあるかもしれませんが) 例えば「歴史教科書」などの問題にしても僕も気持ち悪いと感じ疑問を持っている事に具体的明快な言葉を与えてもらいました。もう15年くらい前の本なので、今応援しても遅いんですけど、このバトル、柳美里さんを応援します。
2013/03/20
まるこ
柳さんが怒っている。15年ほど前に書かれた、当時の事件や出来事に対しての言論集。共感できる部分と出来ない部分。それぞれあるけれども、非常に鋭く切り込んでいるのはよくわかる。見てみないふり。相手にまっすぐ対峙できない感じ。わかる。
2012/03/30
ちゃびたん
★★☆☆☆
2020/11/29
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